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2014/05/04

2014J2第11節千葉-群馬(フクアリ)観戦メモ

やっと勝てました。1ヶ月ぶりです。
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5月3日(土) 2014 J2リーグ戦 第11節
千葉 3 - 2 群馬 (16:03/フクアリ/11,833人)
得点者:41' 青木孝太(群馬)、56' 瀬川和樹(群馬)、58' キムヒョヌン(千葉)、74' 大塚翔平(千葉)、87' ケンペス(千葉)
【主審】吉田 寿光【副審】手塚 洋/川崎 秋仁
【天候】晴 23.8℃ 42%
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56分の0−2になった時よりも、前半の1失点目、青木孝太選手に見事なゴールを決められた時が目の前が真っ暗になりましたね。
また、恩返しかよと(笑)

まあ、2失点目もほぼ青木孝太選手のゴールと言っていいほどやられちゃってた訳ですが、でもその直後のジェフの1点目と2点目にも青木孝太選手が絡んでおりますので、恩返しのお返しを頂いた感じでプラマイゼロですかね。

まあ、でもよく逆転できました。
これは最後まで諦めずに頑張り抜いた選手たちに脱帽です。
逆転勝ちは昨年10月のホーム神戸戦以来。ちなみに2013年シーズン全体でも2回しかありませんから(もう1試合は9月のアウェイ福岡戦)、鈴木監督となってからは3回目の逆転勝ちとなります。
そんな貴重な試合が満員大作戦の日となったのは、集客努力を重ねたクラブスタッフへのご褒美と考えた方が良いのかもしれません。
初めてフクアリを訪れた方にも、お久しぶりな方にも、フクアリ全体が歓声で揺れる感覚を味わってもらえる事が出来て本当に良かったです。「また行ってみたいな」に繋がれば最高です。

でも本当はもっと確実に、楽に勝利しなければならない試合でもあったと思います。
それがこんなに苦しくなってしまったのは、前半得点出来なかった事に尽きるでしょう。
前節同様ケンペス選手と森本選手の2トップで、サイドからのクロスがバンバン入るような展開なのに、中央ゴール前をがっちり固めた群馬にボールを弾かれる一方。
そんな中でも右SBのキムヒョヌン選手が何度も田中選手を追い越して、オーバーラップを仕掛けるなど良いプレーも見られていただけに無得点で前半を終えてしまった事が本当に残念でした。
もう少し遠目からでもミドルシュートをガンガン撃てれば、相手選手も間合いを詰めなければならないし、そうすればゴール前のスペースも開きだして裏を取れるチャンスも増えてくるはずなので、そのような工夫が欲しい所です。
それとちょっと気になったのが、やはり2トップだと相手の中盤に対するプレスが効かないということ。
群馬には試合を通して中盤で自由にボールを回されたし、セカンドボールも拾われ、さらに兵働選手の所でボールを奪われる事が多かったのも、ピッチ中央での数的不利に起因していたからだと思います。
それに対して、谷澤選手が何度もボランチのカバーに入るなど守備の面でかなり貢献していました。
まあこれはチーム戦術でサイドと中央でどちらを重視するのかの選択であるので、チームの弱点をどのようにカバーするのか、チーム全体で共通認識を持って対処出来れば良いと思うし、試合を重ねながらブラッシュアップするしか無いですね。

久しぶりに3点も取ったので得点場面にも触れておきますかね(笑)
1点目。これはキムヒョヌン選手の意地ですね。
高さがストロングポイントの選手ですから昨年から何度もセットプレイで得点のチャンスはあったのですが、何故か結果が無く、やっと記念すべきJリーグ初ゴールとなりました。でも、2失点の両方に関わってしまっているので本人にとっては「何とかしたかった」という気持ちしか無かったでしょうし、それ故のゴールだったといことでしょう。兎に角、失点直後の得点でチーム全体にも、フクアリ全体にも勇気を与えることが出来た良いプレーでした。
2点目。群馬がセカンドボールを支配して分厚い攻撃で前掛りになっている状態で、群馬の青木孝太選手のパスミス。そこから、センターサークル付近でケンペス選手がタメを作って兵働選手にボールを落とし、ダイレクトで前線へフリーランニングしていた大塚選手へフィード。右サイドへボールを持ち出すと見せかけて右足から左足に持ち替えてループシュート。ボールはGKの頭上を越える美しい軌道でゴールに吸い込まれ同点。
てな感じでしたが、本当に素晴らしいこれぞプロ!という感じのゴールでした。この一連のプレイを見たたくさんの子供達の記憶に深く刻み込まれたことでしょう(笑)
3点目。これも1点目とほぼ同じ位置のFKからケンペス選手に合わせたゴールだったのですが、FKを蹴った中村選手のゴールと言っても良いくらい素晴らしい軌道のボールでした。ケンペス選手の手前で群馬DFが必死にボールに触ろうとしていましたがすり抜けるようなボールでしたからね。仮にDFがボールに触ってもオウンゴールの可能性もあった訳で、守備側にとって嫌らしいFKだったと思います。
ゴールが決まった直後の中村選手の表情がフクアリのビジョンで映し出されましたが、本当に何とも言えないいい表情をしていました。これまでの勝てない苦しみから解放される喜びが一瞬の表情にすべて出ていた感じでした。

やっと勝てたこの試合の喜びに浸っている時間も無く、中2日でアウェイ岐阜戦です。
この勝利の勢いを持って、生まれ変わったらしい岐阜に挑みましょう。

最後に、この日の応援にも触れておきます。
疑問に感じたのは、ゴール裏のダンマクを出さず唯一出したダンマクが「結果を出せ」の捨て幕だったこと。そして、選手入場前後はアメグレを歌わず「おとこみせろ」のチャントを歌い続けたことの2点。
クラブが勝てなくて苦しい状況で、「結果を出せ」とか「おとこみせろ」とか、完全に第三者的な物言いはあり得ないでしょう。
まあサポーターが好きでやっている行為に対してこんな文句を言ってもしょうがないことは百も承知なのですが、少なくともフクアリ全体の雰囲気を作り出す影響力のある行為であることを、ゴール裏で応援をリードしている方々に自覚してもらいたいし、それだけの責任があるというも理解してもらいたい。
クラブが努力して11,833人も集った試合で、こんな応援しか出来なかった事が非常に残念でした。
群馬はこの試合の敗戦で6連敗と我々以上に苦しい状況となったのに、試合終了直後からチャントを歌い続け、うな垂れる選手を労い鼓舞しようとしていた群馬サポの応援は本当に素晴らしいと思ったし、私たちもこんな応援がしたいと強く感じました。群馬ゴール裏に出されていた「共感」のダンマクも、ホーム側のそれとは対象的でした。

選手やクラブに要求するのではなく、嬉しさも楽しさも悔しさも苦しさも、すべて共有するような応援を目指していければと願います。

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コメント

孝太の活躍ぶりとCAPマーク。ああ元気でいてくれる~と見てましたが、ありやりゃ~と先制された2点に絡んでる。キム君の頑張りで勢いつきましたね。あそこで息吹き返しました。これから~って思えたもの。
大塚君は落ち着いてました。サイドだと良く見える素晴らしいステップ、シュートでした。
応援の件、Hなので後押ししたいですよね。ガマちゃんの紹介の後歌かぶせちゃったりで、それはいささか礼を失すると困惑してた私。よくまとめて書いてくださいました。
磐田戦記も読みましたよ。私の帰宅は11時半!

投稿: matti | 2014/05/05 22:41

>mattiさま

コメントありがとうございます。
応援お疲れさまでした。
コータの大活躍は複雑、というか悔しかったです。本人も今回の試合にはホント気合が入っていましたね。
応援に関しては、いろんな考え方があって良いと思うのですが、選手や監督やスタッフ、対戦相手に至るまで、クラブを取り巻く全ての方々へのリスペクトを忘れてはならないと思っています。今、クラブが苦しい時だからこそ応援が必要な訳ですから、余計な事は無しに一丸になって応援したいですよね。

投稿: speedster | 2014/05/06 14:02

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