2012/12/20

第92回天皇杯4回戦千葉-福島(フクアリ)観戦メモ

まだまだ終わらない2012年
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12月15日(土) 第92回天皇杯 4回戦
千葉 5 - 0 福島 (13:00/フクアリ/5,238人)
得点者:14' オウンゴール(千葉)、25' 谷澤達也(千葉)、77' 藤田祥史(千葉)、82' 戸島章(千葉)、88' 兵働昭弘(千葉)
【主審】今村 義朗【副審】安元 利充/数原 武志
【天候】雨 8.8℃ 86%
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ちょっと時間が経っちゃったけど、6日前の試合について。

今年の天皇杯は4回戦とは言ってもラウンド16で、これを勝てばクォーターファイナル準々決勝。
そして対戦相手はリーグカテゴリーで2つ下の東北社会人リーグ1部の福島ユナイテッドFC。
日本初のUNITEDダービー(笑)

福島県内の事業所で働いている自分にとっては何とも運命的な試合となりました。
たまたま、今週月曜日の17日に福島県内ローカルのテレビ番組で福島ユナイテッドFCの1年間の闘いを紹介してまして、それをぼーっと眺めておりました。
結果的にリーグ戦で優勝して、その後の地域リーグ決勝大会を勝ち抜いて念願のJFL昇格を果たしたシーズンとなった訳ですが、決して順風満帆と言えるものではなく、震災の影響で練習場所の確保もままならない中で働きながらプレーする選手と、資金集めに奮闘するクラブスタッフのひたむきな姿を知ることが出来ました。

この試合終了後、ジェフゴール裏に挨拶にきた福島ユナイテッドFCのGKの内藤選手が泣き崩れ周囲に抱きかかえられながらロッカールームに引き上げていく姿が印象的でしたが、2日後前述のテレビ番組で1年間の奮闘を見てやっと内藤選手の心境を理解しました。
サッカー選手はいろいろな物を抱えながら頑張っているのだなあと。
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さて、我らがジェフユナイテッド市原千葉。
J1昇格プレイオフ決勝で敗れ去り、木山監督や神戸TDの退任がアナウンスされチームを去る選手も少しづつ明らかになる中で、どうにもチームがバラバラに解体されていく感覚があって、目の前の天皇杯という大会と向き合う事が出来ない気がしておりました。

でも、リーグ戦で出番が無かった井出遥也が左SBのスタメンで躍動し、戸島章が交代出場後2分でゴールを決める姿を見て、希望の光が見えた気がして少しだけ心のつかえが取れた気がしております。
やっぱりこのチームの浮上には若い力が絶対に必要ですからね。多少のミスはご愛敬で経験値を上げる授業料として受け止めながら育て続ける覚悟が無いと。

てことで、試合内容には全く触れませんでしたが、ホント久しぶりに天皇杯準々決勝に進出です。

そして坂本隊長について。
現役引退のニュースを知って、ついにこの時が来てしまったかと残念でなりませんでした。
これだけ圧倒的な存在感でチームを引っ張ることが出来る選手は唯一無二でしょう。
隊長を語るうえで欠かすことが出来ないのは、2008年シーズン前に新潟から電撃的に移籍したエピソード。
その陰には巻の熱烈な訴えもあって、最終的にジェフを憂いて戻ってきてくれましたけど、同時に新潟に対する裏切り行為でもあり、隊長にとって辛い決断だったに違いないと思います。
だからこそ2008年シーズンの奇跡的な結果があったのだと確信しています。
翌年の2009年には怪我人発生の緊急避難の対応でキャリア初のCBも何試合か務め、巻と共にチームの中心で獅子奮迅の活躍が印象的でした。
しかしながら結果が伴わずJ2降格。
そんな誰しも下を向くような状況の中で、隊長は常に選手の先頭に立ち、真っ先に私たちがいるスタンドに来てくれました。
だからこそ一緒に再びJ1の舞台に戻りたかったし、それが叶わぬまま現役引退してしまう事が残念です。
セレモニーでは「ジェフの監督になる」と力強く宣言してくれましたが、その前に私たちの明確な目標が出来ました。

隊長を国立に連れていく。

今まで隊長には頼りっぱなしで何もしてあげられなかったけど、これを目標としてチームが一つになる事でせめてもの恩返しとしたいと思います。

坂本隊長、13年間ありがとう。
そしてこれからもジェフユナイテッド市原千葉をよろしくお願いします。
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2012/11/27

2012J1昇格プレーオフ決勝 大分-千葉(国立)観戦メモ

昇格したかった・・・
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11月23日(金) 2012 J1昇格プレーオフ 決勝
大分 1 - 0 千葉 (13:05/国立/27,433人)
得点者:86' 林丈統(大分)
【主審】西村 雄一【副審】相樂 亨/山口 博司
【天候】曇のち雨 11.4℃ 70%
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西村主審が両腕を空に向けた次の瞬間、目の前が真っ白になり、気がつくとイスに座り込み雨空を見上げていました。

プレーオフ進出決定以降、国立での勝利・昇格を信じて疑わず、ここで敗れ散ることなど全く考えることなく雨の中であらん限りの声を振り絞りました。
基本的に私は用心深い方の性格で、今まで大事な試合の前はジェフの勝利を信じながらも、必要以上に自分が傷付かぬように頭の片隅には、負ける可能性も想定しながら応援していました。
でもなぜかこの試合では「絶対に昇格できる」と根拠のない確信を持ち続けてました。

あと90分で苦しかった3年間のJ2暮らしからやっと解放される。
その思いは用心深い私の性格を変質させ、異常な高揚感を生みだしていたのかもしれません。

でも現実は甘くはなかった。

幾度となく大分ゴール前まで攻め込み、決定的なシュートを何本も放ち続けながらゴールネットを揺さぶる事が出来ずもがき続けながらも、終盤に「このままでも昇格できる・・・」という微かな光が見えた瞬間、林のループシュートで地獄に突き落とされました。

長い期間、ジェフを見続けておりますが、悔しくて涙が出たのはこの試合が初めて。

試合が終わって、うなだれるジェフの選手に向かって泣きながらプライドを歌い、薄暗いコンコースで長い時間を掛けて身支度と気持ちを整えて、代々木門から国立を出たことは覚えてます。
その後は、もう誰にも会いたくなかったし、身も心もずぶ濡れの姿を誰にも見られたくはなかったので、一心不乱に代々木駅まで歩き、冷え切った身体に温かい物を入れたくて駅構内のそば屋に駆けこみました。
客は私一人の店内で、愛想の無い店員のオヤジから天ぷらそばを受け取り、熱いそばを口の中に突っ込むと、なぜか鼻水と涙が一気にどばぁと溢れだし、悔しさがぶり返してもう情けないやら恥ずかしいやら。
昼下がりの駅のそば屋で一人で泣きながらそばを食うおっさんの姿は、なんと不気味な光景か。

三連休は家族から腫物を触るように気を使われ、週明けの月曜火曜も会社内では誰も私にサッカーの話題を振ってこないので、ここでも気を使われているんでしょう。

でも、未だ気持ちがへし折れたままで前を向ける状況になれそうもありません。

すいません。
カラ元気でも威勢の良い言葉を発信できるようになるまで、もうちょっと時間をください。

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2012/11/19

2012J1昇格プレーオフ準決勝 横浜FC-千葉(ニッパツ)観戦メモ

いくぜ国立!
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11月18日(日) 2012 J1昇格プレーオフ 準決勝
横浜FC 0 - 4 千葉 (14:03/ニッパ球/10,594人)
得点者:35' 藤田祥史(千葉)、53' 米倉恒貴(千葉)、58' 藤田祥史(千葉)、88' 佐藤健太郎(千葉)
【主審】村上 伸次【副審】大塚 晴弘/宮島 一代
【天候】晴 15.3℃ 23%
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この試合に勝てば・・・とか、この大事な一戦・・・とか、試合前に必要以上に入れ込みすぎるとロクな事が無い事は、長年ジェフサポをやっていて十分学習していますので、この日は平常心で横浜に向かいました。
と言いながら、横浜駅から徒歩でスタジアムに向かったのは、過去にバスを利用して三ッ沢に向かった試合に勝てていない事が気になっていたからで、その時点でもはや平常心では無かった事は内緒です。

汗だくになりながら急勾配を登りきったその先には、黄色いジェフサポの長蛇の列。

そんな大勢のジェフサポにより作り上げたスタジアムの雰囲気は本当に素晴らしかった。
私はバックスタンドの中央寄りにいたのですが、ピッチの半分をゴール裏・メイン・バックの三方から取り囲むように送り続けた応援は間違いなく試合結果に反映出来ていたと思います。

試合内容はもう沢山の方がご紹介されていますので割愛しますが、まずは勝利する事が出来てホッとしました。

先制点を取るまでドキドキ。
早く2点目を取らないと同点にされてしまうとドキドキ。
3点目を入れる前に失点して2-1になってしまうと追い上げムードが高まってしまうとドキドキ。
とまあ、藤田のゴラッソで3-0になるまでドキドキな試合でした。

さあ、これで次は国立。
相手は3位京都を4-0で下した大分。
ある意味想定通りの展開ではありますが、先月リーグ戦での逆転負けの記憶が鮮明に残っているだけに嫌らしい相手です。

文字通り、泣いても笑っても残り1試合。
ナビスコFINALとは全く違う緊張感が高まる一戦ですが、これまで散々味わってきた悔しさを全て昇華させて歓喜に変える試合にしたいと思います。

大丈夫、ジェフの選手たちは国立のピッチで躍動してくれます。

全てを残り90分に込めて。

WIN BY ALL!!!

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2012/11/07

2012J2第41節千葉-松本(フクアリ)観戦メモ

ご無沙汰でございます。
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11月4日(日) 2012 J2リーグ戦 第41節
千葉 2 - 0 松本 (16:03/フクアリ/14,487人)
得点者:14' 藤田祥史(千葉)、59' 山口智(千葉)
【主審】扇谷 健司【副審】名木 利幸/唐紙 学志
【天候】晴 15.4℃ 31%
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約一ヶ月半ぶりのblog更新です。
まあ、ジェフの不甲斐無い成績に疲れ果て何もかもが嫌になっていた訳ではないのですが、いろいろ忙しい環境の中でblogを書く気が失せていたというのが正直なところでありまして、そのうち書くよと思いながらダラダラと時が流れ気がつくとホーム最終戦となったので、尻に火がついて書いている有り様でございます。

J2暮らしも3年目も終わりに近づいておりますが、残念ながらクラブとしてその3年間の経験を積み重ねてきたわけでもなく、毎年シーズン途中で監督を更迭しながら自らリセットボタンを押してきたジェフにとって、残り2試合の段階で昇格の可能性があることをありがたく思わなければなりません。

そんな事を考えながら訪れたホームフクアリで対戦するは、JFLからJ2に昇格して1年目の松本山雅FC。
4月のアルウィンでの試合では攻めても攻めてもゴールをこじ開ける事が出来ず、逆に終盤ワンチャンスを決められる屈辱的な敗戦を喫している相手ですから、ホームフクアリでしっかりとお返ししたいところ。
というより、J1昇格のために勝ち点3を積み上げなければならない試合です。

試合の方は若干ヒヤッとする場面はあったものの、総じて危なげない試合展開でしっかりと勝利。

松本の前線からのプレスをクールにかわしながら、両サイドを完全制圧して、セカンドボールも支配して分厚い攻撃が出来ていました。
松本の緩いプレスや簡単に数的有利の状況を作らせてもらえる守備を差し引いても、今シーズン木山監督がやりたかったサッカーが形になって見えた事は喜ばしいことで、今後の1試合プラスアルファの闘いでも大きな武器になると信じています。
また、スタメン出場の米倉や途中出場の大塚が、チームの中で機能して楽しそうにプレーしている姿が非常に印象的でした。
この2人にはもっと早く活躍して欲しい選手でしたが、その分これからの試合で暴れまくってくれるでしょう。

それと怪我をしていた選手が戻りつつあることも朗報です。
後半アディショナルタイムの短い時間なからも深井が出場した事はチームにとって大きな勇気になるし、今後もサブメンバーが充実出来れば昇格ライバルにとって脅威になるはずです。

この試合が終了した時点で、2位から5位までのライバルが全て勝利したために、順位は6位のままで自動昇格できる2位になる可能性も無くなってしまいました。

でも、昇格プレイオフに参加できる3位から6位でシーズンを終える事が確定。
他のプレイオフ出場のライバルより1週間早く、明確な目標設定と、気持ちの切り替えが出来るアドバンテージを得る事ができました。

さあここからは総力戦。
全てはJ1昇格のために総力を結集して、目の前の千載一遇のチャンスをがっちり掴みましょう。

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2012/09/20

2012J2第34節千葉-北九州(フクアリ)観戦メモ

我慢。我慢。。。我慢。
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9月17日(月) 2012 J2リーグ戦 第34節
千葉 0 - 3 北九州 (13:03/フクアリ/7,845人)
得点者:2' 端戸仁(北九州)、8' キローラン木鈴(北九州)、34' 端戸仁(北九州)
【主審】榎本 一慶【副審】中原 美智雄/佐藤 貴之
【天候】晴 30.4℃ 51%
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たった8分足らずで完全にぶっ壊れた試合。

ぶっ壊したのは他でもない、自分達のミス(しかも4つ!)な訳だから、もう切なすぎて涙がちょちょぎれ。

まあ結果的に、8分間に4つのミスで2失点と1人退場したのだけれど、仮に4つのうち1つでもミスが無かったら失点は1で済んでいたと思います。
でも、失点1で済んでいたとしても、この試合の勝ち目は無かったなあと。

中2日、13時キックオフ、快晴で気温30度という環境の厳しさは同じ中で、明らかにジェフのこの試合に対する準備が不足していた事が素人目にも理解できましたし、北九州の選手達が見せた躍動感による2チームのコントラストがあまりにも残酷でした。

スコスコと裏を取られまくる最終ラインをオフサイド気味に破られあっさり決められた3失点目に対しては、通常であれば「オフサイッ!」と目の前のバクスタ側副審に対して怒りをぶつける所でしょうけど、この試合では「はぁ。。。」とため息一つでおしまい。
ジリジリと焼けつくような日差しを浴びながら、土砂降りの雨に打たれている気分で残酷な試合展開をじっと眺めることしか出来ませんでした。

ここにきての連敗は非常に痛いのですが、それ以上に21年のクラブ史上たぶんワースト1になり得る試合をこのタイミングで見せられたショックの方が大きくて。
なんか全てのモチベーションをむしり取られた感じで、今週は悪い意味でずっと抜けガラでした。

でも、どんなに不甲斐無い試合でも、どんなに酷い試合でも、その後時間が経てば次の試合がやってきます。

辛くても、抜けガラでも、リーグ戦が続く以上は目の前の試合に全力を尽くす事がプロフェッショナル。
なかなか気持ちを立て直すことが出来なくても、気分を変える事が出来なくても、片道2時間かけてフクアリに向かう事が自分の使命であると腹を括りました。

という事で、今シーズンは我慢・我慢のシーズンとして、引き続き我慢です。

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2012/09/16

2012J2第33節富山-千葉(富山)観戦メモ

我慢。我慢。。。
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9月14日(金) 2012 J2リーグ戦 第33節
富山 2 - 0 千葉 (19:04/富山/3,161人)
得点者:10' 黒部光昭(富山)、29' 黒部光昭(富山)
【主審】東城 穣【副審】唐紙 学志/笹沢 潤
【天候】曇 27.6℃ 64%
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3連休前日とはいえ、平日アウェイの遠征はそれなりにハードルが高いけど、リーグ戦日程が発表された直後からこの日の遠征に的を絞り、万難を排して行ってきました。富山県総合運動公園陸上競技場。

残り10試合、J1昇格のためには絶対に勝ち点はこぼせない状況なのに、最下位チームに0-2の完敗とはホントに残念という言葉以外何もない感情です。

富山も今年からのJ2のレギュレーションとなったJFLへの降格は絶対に回避しなければならない状況で、試合前の煽り映像でもその想いは十分に伝わったし、試合後の選手とサポのはしゃぎっぷりから希望の光が見え始めた彼らの喜びも十分理解できました。

そんな富山を目の前にして、ジェフはこの試合どう闘ったのか。

サッカーのスキルが高い選手が多ければ簡単に勝てるような甘いリーグでは無いことはJ2に落ちてから嫌というほど味わっているはずなのに、なぜここまで何度も同じ過ちを繰り返すのか。
全く持って理解に苦しむ試合でした。

失点の場面も、ミスが起点となっていることはしょうがない。
問題はそれをどうチームとしてリカバーするのかが重要。
2失点目、富山の朝日が左サイド深くまで抜け出した時、なぜあそこまでフリーにさせたのか。ゴール前に味方の人数は揃っていたのに、なぜ2列目から侵入してきた黒部を捕まえきれなかったのか。

あれではどんなチームにも勝てませんよ。

という怒りの感情が先に立つ試合でありましたが、そんな事を言っている時期ではなく残り9試合の終盤戦。
兎にも角にも、次の試合は明日、灼熱の13時キックオフでフクアリで北九州戦です。

私自身、今年は「我慢のシーズン」と腹を括っている以上、今こそ我慢して、気持ちを切り替えて、集中して闘うしかありませぬ。

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2012/09/10

第92回天皇杯2回戦千葉-V長崎(フクアリ)観戦メモ

祝 3回戦進出!
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9月9日(日) 第92回天皇杯 2回戦
千葉 1 - 0 V長崎 (13:00/フクアリ/3,207人)
得点者:36' 大塚 翔平(千葉)
【主審】今村 亮一【副審】大西 保/清野 裕介
【天候】晴 一時 雨 30.7℃ 52%
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日本で最も伝統があり、格式が高いサッカーの大会、天皇杯全日本サッカー選手権大会が今年も始まりました。

日本サッカー協会に1種、2種登録されているチームであればどんなチームでも参加資格があるため、高校生チームからアマチュアチーム、Jリーグのプロチームなど、普段の公式戦では対戦しえないチーム同士の対戦が見られ、「極々たまに」下のカテゴリーのチームが勝ち上がる醍醐味が味わえる大会です。

しかも、この大会の優勝チームには翌年のアジアチャンピオンズリーグの出場権が与えられるため、その先のFIFAクラブワールドカップへ繋がり、世界への夢も広がる。

そんな重要な大会で手を抜くなど絶対にあり得ません。

今年の初戦の相手はカテゴリーが一つ下のJFL所属のV・ファーレン長崎。
正直、私はこれまで「ブイファーレンながさき」と呼んでいましたが、「ヴィファーレンながさき」が正解です。
2013年のJリーグ参入をめざしており、メンバーも元Jリーガーがずらりと並び、JFLでも2位で長野と激しくトップ争い中と、全く侮れない相手。

そんな大会、そんな対戦相手と対峙する時は、しっかりと相手をリスペクトして、チームとして可能な限り万全を尽くすことが定石です。
でも、そうは言ってもJ1昇格という唯一無二の目標がある以上、リーグ戦を優先するべく、3月から出ずっぱりの主力選手に休息を与えて、普段はベンチやベンチ外の若手選手にチャンスを与えて、チーム力を高めながら天皇杯を勝ち進むことも大事です。

ジェフのスタメンは岡山戦での怪我以降出場機会が無かったGK岡本、DFは青木、大岩の両CBで、右SB山口慶と左SB渡辺。MFはボランチが勇人と町田、右SH米倉に左SH深井。FWはオーロイと大塚という4-4-2の布陣。
オーロイと大塚が縦関係で並んでいたので、攻撃時は4-2-3-1という感じでもありました。

試合の序盤は長崎が鋭い出足でプレスを仕掛け、ジェフの最終ラインもボールを回しきれず苦し紛れにロングボールを蹴らされる場面がありましたが、気温30度超の中で激しい運動量を維持することは出来ず、15分を過ぎた辺りから長崎の選手の足が急に止まり初め、ミスも目立ち始めます。
先制点もそんな流れの中で生まれ、勇人が高い位置でボールを奪いフリーのオーロイにパス。オーロイはドリブルでDFとGKを十分引き付けてフリーの大塚にボールを預けてごっつぁんゴール。
この場面以外にも、米倉や勇人が裏に抜け出してGKと1対1の絶好機がありましたが決めきれず。ここでゴールを重ねる事が出来れば、一方的な展開になっていたかもしれません。

守備では先制直後に長崎のポストプレーから決定的なヘディングシュートを撃たれましたが、ポストに救われました。90分を通して「やられた」と感じたプレーはこれだけでした。

これまで、オーロイが出るとどうしてもラフにロングボールでオーロイに当てて、という攻撃になりがちでしたが、ボランチの町田が配球することで上手くサイドを崩すことも出来ていたと思います。
ただし、サイドを深く抜け出せてもクロスの質が悪く、せっかくオーロイが居るのに決定機を作ることが出来なかったのが残念でした。特に左の渡辺は対面の20番を守備に走らせる所まで良かったのですが、クロスが高さも距離も全く合わず、オーロイを活かすことが出来ませんでした。

後半は雨が降り出し、灼熱の前半よりはプレーしやすくなったかもしれませんが、長崎の運動量は回復せず、ジェフは深井や大塚、米倉が次々とシュートを浴びせるも2点目が奪えず、ジリジリした展開。
オーロイ→大介、町田→戸島、大塚→佐藤祥の交代も流れは変わらず、1-0のまま試合終了。

戸島はこの試合が公式戦初出場となりましたが、81分からの僅かな出場時間ながら、正確なポストプレーと決定的なシュート1本、おまけに警告1枚と存在感はたっぷりで、もうちょっと長い時間見たかった。とにかく、この試合をきっかけに次のチャンスを得られるよう頑張って欲しいと思います。

という事で、少々盛り上がりに欠ける順当な結果の試合となりましたが、こんなもんでしょう。
前述の通り、天皇杯は重要な大会ですが、サッカーのクオリティーを求めてはいけません。
結果が第一、次の試合に進むことが出来れば万事がOK。

次の3回戦は10月10日(水)、神戸のホムスタで、またまたJFLのSAGAWA SHIGAが相手。
アジアに繋がる大会ですから、大事に大事に勝ち進めるよう頑張りましょ。

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2012/09/04

2012J2第32節千葉-福岡(フクアリ)観戦メモ

ゼアッ!
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9月2日(日) 2012 J2リーグ戦 第32節
千葉 2 - 1 福岡 (19:03/フクアリ/7,194人)
得点者:57' 兵働昭弘(千葉)、65' 荒田智之(千葉)、82' 木原正和(福岡)
【主審】窪田 陽輔【副審】大友 一平/桜井 大介
【天候】雨のち曇 24.9℃ 82%
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2012年シーズン、ここからが正念場となる晩夏をホーム2連戦で迎えられる事は大いにラッキー。
てことで、先週に引き続きフクアリです。

残念ながらこの週末は、快晴と雷雨が頻繁に繰り返され天気予報が全くあてにならない空模様。お陰で快晴の中を雨具を持ちながらの妙な格好で蘇我まで行きましたが、少なくとも傘は役に立ったな。

久しぶりの勝利となった前節に引き続き、同じスタメンのジェフ。
ただ、試合の方は水戸戦のように簡単に先制点を奪うどころか、竹内のトラップミスを奪われいきなりGKと1対1の場面を作られるなど、福岡の鋭い出足のプレスに押されて不安な立ち上がり。
何とか前述のピンチを櫛野の好セーブで脱しながら、守備から試合を組み立てる堅い前半となりました。
更に20分には藤田の負傷によりロボが緊急投入されるアクシデントもあり、どうにもうまくいかない展開のまま前半終了。
攻撃では兵働や勇人から鋭い縦パスが前線に入れるも、足元かスペースかの息が合わずなかなか有効な攻撃が出来ず、我慢の前半でした。

後半は福岡の運動量がやや落ち始めたのか、中盤でのプレスが利き出して高い位置でボールを奪えるようになるといきなり先制の場面がやってきました。
自陣からのスローインでボールを持った坂田に勇人、兵働、坂本が3人でプレス。そこで粘ってボールを奪うと前線のロボにパス、ロボはワンタッチで佑昌に繋ぎそのままドリブルで抜けだそうとする佑昌が倒されホイッスル。
直後のこぼれ球をロボが惜しいシュートを放ったのですが、もしこれが決まっていたらゴールは認められていたのかな・・・
兎にも角にも、ゴール正面の絶好の位置でのFKを、兵働が左足で鮮やかにゴール右上隅に入れて先制。

これでジェフが一気に勢い付いたのか、福岡が意気消沈したのか、その後の時間帯もジェフの攻勢が続き程なく2点目もゲット。
右サイドから高橋が佑昌とのワンツーで中に攻め込むとDFと交錯してボールロスト、と思ったら荒田がそのボールをかっさらい右サイドの角度の無い位置から逆のサイドネットにボールを叩き込む鮮やかなゴール。

すんなり2点目が奪えた事で、勝ち点3をグッと引き寄せたと思ったら、終盤に福岡の交代選手にあっさりやられて1点差とされ、ちょっとヒヤヒヤしましたがAT3分も何とかやり過ごして2-1で試合終了。

福岡にはどうしても2010年9月の悔しい敗戦のイメージがありましたが、この勝利で少しはお返し出来たかな。
いやいや、やっぱり最終的に昇格しなければこの勝利の意味もなくなるので、これからも油断せずに勝ち進まないと。

来週は天皇杯のためリーグ戦は休みですが、その後はアウェイ富山戦。
今シーズン、大の苦手の最下位チームとの対戦です。
どうしてもJ2から抜け出したいジェフと、どうしてもJ2に残りたい富山の対戦という今シーズンならではな試合となりますが、あくまでも目の前の勝ち点3に拘りつつ、謙虚に謙虚に、集中して勝ちましょう。

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2012/08/28

2012J2第31節千葉-水戸(フクアリ)観戦メモ

寝たふり、終了。
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8月26日(日) 2012 J2リーグ戦 第31節
千葉 3 - 0 水戸 (19:03/フクアリ/7,811人)
得点者:9' 竹内彬(千葉)、41' 藤田祥史(千葉)、84' 藤田祥史(千葉)
【主審】佐藤 隆治【副審】高橋 佳久/田中 利幸
【天候】晴 27.8℃ 73%
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苦しくて、苦しくて、辛い状況で、全てがハマった試合がやっと来た。という感じでしょうか。

ひとまずは何とか水面から顔を出して息つぎが出来てひと安心の勝ち点3でした。

試合前から妙な緊張感で満ち溢れたフクアリ。
ゴール裏には黄色の弾幕が一枚もなく、Win by Allのコールから始まる応援は2008年を思い出させる雰囲気。
更に前半のチャントはあっこちゃんの45分+2分間耐久長回し。
これは嫌でも共に闘う空気になるので悪くないと思いましたが、試合前に聞いた説明ではあっこちゃんの長回しは最初にゴールするまでのはずだったような・・・

試合は、4-4-2のスリーラインで兵働と勇人のボランチと谷澤を左SHに配置したジェフが、いつものサイドへの拘りを捨て、前へ前への意識でシンプルな攻撃でチャンスを創出。
守備でも藤田と荒田の2トップの献身的なチェイシングによって、ボランチ兵働の守備負担が軽減出来た事が大きかった。

そして谷澤。
前半の2点は谷澤ならではの動きから得た2ゴール。
先制点はCKのこぼれ球を拾って縦に突破、惜しくもゴールとはならなかったものの、このプレーで得たCKを自ら「あの辺」に蹴って竹内のドンピシャヘッド。
2点目は山口→藤田→谷澤とダイアゴナルに繋がったボールを前線左サイドで受けると、ちょっと中に切れ込むフェイクを入れて身体を反転してDFの外側をドリブル突破。ゴール前で「見えなかったけど声がした辺りに」マイナスのクロスを入れてフリーの藤田がズドン。
これまでのゴール欠乏症の悩みを谷澤が一人で解消してくれた感じで、ホントに感謝、感謝です。

2点リードで余裕を持った後半も、終始ボールを支配。
終盤にハーフカウンターから深井が抜け出し、そのクロスを藤田がライダーキックで3点目。

危機的状況から一筋の光が見えてきたような1勝となりました。

選手もサポも「勝ちたい」という気持を全面にさらけ出して挑んだ試合で勝てた訳ですから、これまで勝てなくて苦しくなった原因は「気持ち」ということなんだろうか。
まあきっとそんな単純な事ではないでしょうけど、原因の一つではあったはず。
9月を全勝で走り抜けた2008年を再現するのであれば、この試合より更に強い「気持ち」で臨まないと「脱甘」は出来ない・・・と考えて、1試合づつ謙虚に謙虚に挑みたいところ。

「俺たちジェフ」が帰ってきた2012年を「3度目の正直」の年にするため、ここからが正念場です。

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2012/08/16

2012J2第28節千葉-町田(フクアリ)観戦メモ

今年の夏も暑くて溶けそうです・・・
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8月12日(日) 2012 J2リーグ戦 第28節
千葉 0 - 1 町田 (19:03/フクアリ/9,071人)
得点者:50' ドラガンディミッチ(町田)
【主審】三上 正一郎【副審】五十嵐 泰之/関谷 宣貴
【天候】晴 27.3℃ 71%
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何なんだろ。
毎年恒例行事のようにこの季節になると閉塞感で息が苦しくなる。

内容なんてどうだっていいのに。
兎にも角にも、ボールを敵のゴールに泥臭く押し込めばいいのに、みんな他人事のようにパスを回して回して苦しくなってポヨヨンなシュートしか打てない。

相手がどんなサッカーをやって来ようが、90分の中で必ずチャンスは転がってくる。
それを飢えた野獣の如く全力で食らいついて欲しい。

この試合は、ただの1敗以上のダメージを受けてしまった感じでした。

残り14試合あるので焦る必要はないけど、たとえ難い虚無感に襲われている感じで、どうにもイライラしっぱなし。
これを払しょくするには勝利、勝ち点3を積み重ねるしかないけど、真夏の遠方アウェイ連戦では尚更フラストレーションが溜まるだけ。
この試合でオーバーヒートしてしまった感情と頭をクールダウンするにはちょうど良いアウェイ連戦かもしれないけど・・・

とにかく、勝って、勝って、フクアリに帰ってきてください。
今の願いはそれだけです。

そして、谷澤くんFC東京の皆さま
本当にありがとう。

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