« 2012J2第32節千葉-福岡(フクアリ)観戦メモ | トップページ | 2012J2第33節富山-千葉(富山)観戦メモ »

2012/09/10

第92回天皇杯2回戦千葉-V長崎(フクアリ)観戦メモ

祝 3回戦進出!
Dsc00540
------------------------------------
9月9日(日) 第92回天皇杯 2回戦
千葉 1 - 0 V長崎 (13:00/フクアリ/3,207人)
得点者:36' 大塚 翔平(千葉)
【主審】今村 亮一【副審】大西 保/清野 裕介
【天候】晴 一時 雨 30.7℃ 52%
------------------------------------
日本で最も伝統があり、格式が高いサッカーの大会、天皇杯全日本サッカー選手権大会が今年も始まりました。

日本サッカー協会に1種、2種登録されているチームであればどんなチームでも参加資格があるため、高校生チームからアマチュアチーム、Jリーグのプロチームなど、普段の公式戦では対戦しえないチーム同士の対戦が見られ、「極々たまに」下のカテゴリーのチームが勝ち上がる醍醐味が味わえる大会です。

しかも、この大会の優勝チームには翌年のアジアチャンピオンズリーグの出場権が与えられるため、その先のFIFAクラブワールドカップへ繋がり、世界への夢も広がる。

そんな重要な大会で手を抜くなど絶対にあり得ません。

今年の初戦の相手はカテゴリーが一つ下のJFL所属のV・ファーレン長崎。
正直、私はこれまで「ブイファーレンながさき」と呼んでいましたが、「ヴィファーレンながさき」が正解です。
2013年のJリーグ参入をめざしており、メンバーも元Jリーガーがずらりと並び、JFLでも2位で長野と激しくトップ争い中と、全く侮れない相手。

そんな大会、そんな対戦相手と対峙する時は、しっかりと相手をリスペクトして、チームとして可能な限り万全を尽くすことが定石です。
でも、そうは言ってもJ1昇格という唯一無二の目標がある以上、リーグ戦を優先するべく、3月から出ずっぱりの主力選手に休息を与えて、普段はベンチやベンチ外の若手選手にチャンスを与えて、チーム力を高めながら天皇杯を勝ち進むことも大事です。

ジェフのスタメンは岡山戦での怪我以降出場機会が無かったGK岡本、DFは青木、大岩の両CBで、右SB山口慶と左SB渡辺。MFはボランチが勇人と町田、右SH米倉に左SH深井。FWはオーロイと大塚という4-4-2の布陣。
オーロイと大塚が縦関係で並んでいたので、攻撃時は4-2-3-1という感じでもありました。

試合の序盤は長崎が鋭い出足でプレスを仕掛け、ジェフの最終ラインもボールを回しきれず苦し紛れにロングボールを蹴らされる場面がありましたが、気温30度超の中で激しい運動量を維持することは出来ず、15分を過ぎた辺りから長崎の選手の足が急に止まり初め、ミスも目立ち始めます。
先制点もそんな流れの中で生まれ、勇人が高い位置でボールを奪いフリーのオーロイにパス。オーロイはドリブルでDFとGKを十分引き付けてフリーの大塚にボールを預けてごっつぁんゴール。
この場面以外にも、米倉や勇人が裏に抜け出してGKと1対1の絶好機がありましたが決めきれず。ここでゴールを重ねる事が出来れば、一方的な展開になっていたかもしれません。

守備では先制直後に長崎のポストプレーから決定的なヘディングシュートを撃たれましたが、ポストに救われました。90分を通して「やられた」と感じたプレーはこれだけでした。

これまで、オーロイが出るとどうしてもラフにロングボールでオーロイに当てて、という攻撃になりがちでしたが、ボランチの町田が配球することで上手くサイドを崩すことも出来ていたと思います。
ただし、サイドを深く抜け出せてもクロスの質が悪く、せっかくオーロイが居るのに決定機を作ることが出来なかったのが残念でした。特に左の渡辺は対面の20番を守備に走らせる所まで良かったのですが、クロスが高さも距離も全く合わず、オーロイを活かすことが出来ませんでした。

後半は雨が降り出し、灼熱の前半よりはプレーしやすくなったかもしれませんが、長崎の運動量は回復せず、ジェフは深井や大塚、米倉が次々とシュートを浴びせるも2点目が奪えず、ジリジリした展開。
オーロイ→大介、町田→戸島、大塚→佐藤祥の交代も流れは変わらず、1-0のまま試合終了。

戸島はこの試合が公式戦初出場となりましたが、81分からの僅かな出場時間ながら、正確なポストプレーと決定的なシュート1本、おまけに警告1枚と存在感はたっぷりで、もうちょっと長い時間見たかった。とにかく、この試合をきっかけに次のチャンスを得られるよう頑張って欲しいと思います。

という事で、少々盛り上がりに欠ける順当な結果の試合となりましたが、こんなもんでしょう。
前述の通り、天皇杯は重要な大会ですが、サッカーのクオリティーを求めてはいけません。
結果が第一、次の試合に進むことが出来れば万事がOK。

次の3回戦は10月10日(水)、神戸のホムスタで、またまたJFLのSAGAWA SHIGAが相手。
アジアに繋がる大会ですから、大事に大事に勝ち進めるよう頑張りましょ。

|

« 2012J2第32節千葉-福岡(フクアリ)観戦メモ | トップページ | 2012J2第33節富山-千葉(富山)観戦メモ »

コメント

お疲れ様でした。暑い13時の試合。
TL上でのまったり感。不安になりました。けどオーロイ&大塚による得点。まさかこれがトラの子になるとは。ちょっとあんぐり。(でも行ってない私偉そうなことはいえませんね)駆け付けたサポ様方のアシストです。次もJFL難しいわ。

投稿: matti | 2012/09/12 20:50

>mattiさま

いつもコメントありがとうございます。
やっぱり天皇杯の初戦は難しいですね。
おかげで最近は、スマートに5点6点くらい取って勝って欲しいなんて気持ちは全く無くなりましたよ(笑)

投稿: speedster | 2012/09/12 23:35

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 第92回天皇杯2回戦千葉-V長崎(フクアリ)観戦メモ:

« 2012J2第32節千葉-福岡(フクアリ)観戦メモ | トップページ | 2012J2第33節富山-千葉(富山)観戦メモ »