2011/12/20

第91回天皇杯4回戦清水-千葉(アウスタ)観戦メモ

今年急逝された真田雅則氏の追悼試合。
あらためまして心よりご冥福をお祈りいたします。
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12月17日(土) 第91回天皇杯 4回戦
清水 2 - 0 千葉 (15:00/アウスタ/6,855人)
得点者:49' アレックス(清水)、62' 伊藤 翔(清水)
【主審】木村 博之【副審】安元 利充/石川 恭司
【天候】晴 6.3℃ 51%
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例年リーグ戦最終節がシーズン最終戦となっていたジェフにとって12月中旬に公式戦があること事態が想定外。
これは情けないままに終わってしまった2011年リーグ戦に対して神様からの思し召し・・・
いや、9月に急逝された真田さんに縁のある2チームを引き合わせた神様のいたずら、
とまあいろいろ考えながら清水に向うことにしました。

前回清水に来た2009年5月のリーグ戦では土砂降りの雨でしたが、この日は晴天。
アウェイゴール裏のコンコースの階段踊り場から見る駿河湾と富士山の美しいこと。

キックオフは太陽が大きく傾いている15時。
冬の晴天の夕方の日本平といえば、2007年のジョルジェビッチ
この日もコイントス前に勇人と岡本が何やら相談していたらしいとの目撃情報がありましたが、おそらくコイントスに勝ったら逆サイドを選択するつもりだったのでしょう。
しかし、残念ながら通常サイドのまま、ジェフのキックオフで試合開始。

前半はぬるっと試合に入ってしまったかのような清水に対してジェフがボールを保持して押し込む展開。
丁寧に最終ラインでボールを繋ぎサイドチェンジを繰り返しながら相手のDFラインの裏を突く攻撃の意図は伝わってきました。
試合後にお話を伺った清水サポの方によると、今シーズンの清水はラインを高く保つ監督の指示の中で裏を取られ易いのだとか。
その辺りのスカウティングの成果なのでしょうか、裏への意識が非常に高い攻撃を繰り返して、決定的なチャンスも演出できていました。

でも、決められない。

この試合はJ1クラブに対してJ2の6位チームが格下として戦う以上、勝利を得るためにはどうしても先制点が欲しいところですが、思い通りの試合運びをしておきながらゴールが奪えないのは実力不足としか言いようが無く、そのうち試合時間が経過する度に清水に押し返される時間が増えてきます。

後半開始直後、深井がドリブルでDF裏に抜け出し決定機を作り出しましたが、PA内に進入した辺りで二人のDFに挟まれシュートも打てず、これが最後の決定機だったかなあと。

その後は恐らくハーフタイムに檄が飛んだであろう清水が一気にボールを支配し始め、ジェフのミス絡みでポンポンと2ゴール。
いずれも、シュートを打たれるちょっと前の場面でジェフが致命的なミスを犯していただけにもったいない感じもしましたが、これがチームの実力ということでしょう。

0-2となった段階で、ジェフには反撃するだけのパワーも無く、ほぼ無抵抗のまま試合終了。
2011年シーズンの最終戦は静かに終わってしまいました。

敗戦による寂しさはありましたが、終了後に村井、茶野、林、ファンゲッセルの4人に思いっきり声援を送ることが出来たし、妙にスッキリしたような、区切りがついた気分で日本平の山を下山してまいりました。

さて、これまで清水には車でしか行ったことが無かったのですが、今回は訳あって電車での遠征でしたので、簡単にまとめてみます。
自宅から南武線で武蔵小杉に出て、熱海までスーパービュー踊り子に乗車。
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温泉旅行気分一杯の車内の雰囲気に負けじと、午前中からビールを煽りいい気分。
11時頃に到着した熱海ではちょっと早めのランチタイム。
駅前の古びたビルに入っている「まぐろ屋」で上まぐろ丼(数量限定)800円をいただく。
お腹も満たされ商店街を軽く散策したあと、在来線各駅停車でのんびり清水入り。
駅からは迷うことなくスムーズにシャトルバスでスタジアムへ。この辺はさすがJ1仕様の運営です。

試合終了後は会社の同僚の繋がりでお知り合いになった柏サポと清水サポのご夫婦と合流して、これまた初めてお会いしたジェフサポの方も含めた4人で、新清水駅近くのお店で地元の魚料理を美味しいお酒と共に堪能させていただきました。
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基本的にアウェイ遠征ではあまり地元料理を堪能することが無いので、個人的には新境地という感じでありました。

帰りは若干電車が遅れるトラブルもありましたが、在来線各駅停車を乗り継ぎながら日付が変わったころに帰宅。

今年は昨年以上に勝てない遠征だらけではありましたが、来年はどうなることやら。
と言いながら、2012年も懲りずにいろんな場所に顔を出せるシーズンになればいいなあ。。。

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2011/12/05

2011J2第38節千葉-水戸(フクアリ)観戦メモ

最終節の勝利は2008年以来3年ぶり。
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12月3日(土) 2011 J2リーグ戦 第38節
千葉 2 - 1 水戸 (12:34/フクアリ/7,463人)
得点者:4' 深井正樹(千葉)、30' 米倉恒貴(千葉)、70' 鈴木隆行(水戸)
【主審】山本 雄大【副審】間島 宗一/平間 亮
【天候】曇 12.8℃ 82%
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いろいろあった2011年シーズンも最終節。
4月のホーム開幕戦では晴天の中で明日への希望が充ち溢れる試合だったのに、約8か月後の最終節は寒い寒い雨の中、閑散としたスタンドをバックに殺伐とした雰囲気での試合となり、同じスタジアムとは思えない状況での消化試合となってしまいました。

試合は前半早々からジェフが攻めまくり、深井と米倉がゴールを決めて前半で2-0と一見すると楽勝ムードだったのですが、水戸の柱谷監督曰く「前半は寝ていた」そうで、後半はまるで違うチームになったかのように水戸の選手が眠りから目覚めて、最近ではお馴染みとなった後半あたふたするジェフとなってしまいましたが、フラフラながら逃げ切り成功。
最終節は勝利で締めくるる結果を残すことができました。

前半のジェフは水戸のやる気の無さを差し引いても、こういうサッカーがやりたかったという思いが形になった感じで非常に良かったと思います。
しかし、このチームの最大の問題はやりたいサッカーが90分間持続できないということ。
恐らく世界中でも、やりたいサッカーを90分間持続できるチームは無いと思いますが、90分という時間軸の中で行く時と行かない時、攻める時と我慢する時と、メリハリをつけながら闘わなければなりません。
それをやらなければならないと選手も監督も頭では理解しているのでしょうが、試合の中でピッチ内の選手同士の意志統一が全く出来ていないのが今のジェフでしょう。

例えばこの水戸戦でも、試合終盤に水戸に攻め立てられながらもボールを奪い、米倉が前線でボールを受けて右サイドをエンドラインギリギリまでドリブルで持ち込み、そこからゴール前にクロスを入れたらジェフの選手が誰も居ないという場面がありました。
恐らく米倉は3点目を決めて楽になりたいと考えて頑張ったのでしょうけど、他の選手は前線キープで時間を使い2-1のまま終わらせる事を望んで、チグハグな状態になってしまった。
最終節でこんなチームを見るのは正直辛いのですが、これが現実。

UNITED誌の2011年12月号で、勇人が選手目線でこの2年間のチーム状況を選手目線で振り返っていますが、選手として何が出来て何が出来なかったのか、チームづくりの中で出来た事と出来なかった事、「勝負強いチーム」となる為に必要な事は何か、選手同士でしっかりと話し合うなり語り合うなり、選手が自ら考えて認識することが必要だと思います。

昨日(12/4)に契約満了選手が発表され、すっかりシーズンオフモードに突入しておりますが、2011年シーズンはまだ終わらず2週間後に天皇杯4回戦があります。

「めざせ国立」とは言いません。
J2で過ごした2年間の選手達の悔しさを、12月17日の1試合で燃やし尽くして欲しい。
「俺たちはここに居る」と胸を張って言えるサッカーを見せて欲しい。
と願っております。

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2011/11/27

2011J2第37節FC東京-千葉(味スタ)観戦メモ

明日晴れるかな
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11月26日(土) 2011 J2リーグ戦 第37節
F東京 1 - 0 千葉 (17:34/味スタ/24,241人)
得点者:77' ルーカス(F東京)
【主審】飯田 淳平【副審】手塚 洋/竹田 明弘
【天候】晴 11.1℃ 41%
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まあ消化試合ですからね。こんなもんでしょう。

前半は専守防衛で兎に角守る守る。
自分の目の前に広大なスペースがあってチャンスメイク出来そうでも一旦最終ラインにボールを戻して落ち着かせる。
もし仮にリスクを冒してボールを奪われてカウンターなんぞ受けようもんなら大変ですからね。
安全第一。無理は禁物な前半でした。

でも守るだけでも結構疲れるもんで、動きが鈍った後半は終始攻められっぱなし。
岡本が獅子奮迅の活躍で時間を稼いだものの、山口が2枚目警告で退場となった直後に、堤防が決壊するかの如く失点。

今日のジェフには1点あれば十分で、既にJ1昇格とJ2優勝が決まっている東京にしては残り時間ボールを回すだけでOK。
眠らない街はいつ唄われるのやらと余計な心配をしながら、アディショナルタイム3分きっちり過ぎた所でタイムアップ。

目標を失ったチームとはこんなにも情けない状態になるものかと、半ば感心しながら表彰式に沸く味スタを後にしました。

既に来季に向けてJ1も含めて監督人事が動き出してます。
2012年の闘うフィールドが確定して1週間経ちましたが、3度目の正直で今度こそ捲土重来となるよう期待しながら、最終節にフクアリに向かいますよ。

無理やりにでも前向きに考えないと蘇我に向かうのにお金と時間とエネルギーが必要ですからね。

「明日晴れるかな」
【注意】↑youtubeに飛びます

最近この曲を聞くと自動的に涙が出るようになりました(笑)

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2011/11/21

2011J2第36節東京V-千葉(味スタ)観戦メモ

巻の、巻による、巻のための試合でした。
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11月20日(日) 2011 J2リーグ戦 第36節
東京V 1 - 0 千葉 (16:03/味スタ/11,641人)
得点者:58' 巻誠一郎(東京V)
【主審】松村 和彦【副審】入部 進也/木川田 博信
【天候】晴時々曇 18.3℃ 41%
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新橋駅前のビラまきプロモーションから、大型ビジョンでスポンサーCM出演と、完全にこのクラブの顔として大活躍してる巻の姿を見るのはホント辛い。

セットプレイからミルジのクリアが空振りで、そのコンマ数秒後にネットが揺さぶられた時に、何となく巻にやられたのではと感じたし、両手を広げて真っ先にホームゴール裏にダッシュして喜びをサポと共有しようとする姿を見て、やっぱ巻にやられたんだと確信できましたよ。

一番やられたくない選手にやられてしまうのは、古くからのジェフの仕様だけど、昨日ほど心の底から悔しいと思った事は無かったよ。

昨日の味スタで間違い無く一番走った選手は巻だったよな。
ミルジ、竹内の両CBと更にGKの岡本まで追い回し、深井には容赦無く後ろから削り、連動したプレスから味方が高い位置でボールを奪うとそのまま労を惜しまず前線にダッシュする。

背番号が読み取りにくい東京Vのユニフォームでも、巻はあそこに居るとすぐに解るくらい誰よりも走ってた。

昨年、「後は任せました」と我々に言い残して巻は旅立ったけど、君が居なくなったジェフは1年経ってこのざまですよ。
1年でJ1に帰るはずのクラブが、サッカーも満足に出来ないクラブになっちゃったよ。

ホントに悲しいよ。

ホントに悔しいよ。

試合後のヒーローインタビューは、味スタのコンコースの音声が無い液晶テレビで見てたけど、巻は何回か涙を拭ってたね。
巻が何を言ってたのか全然解らなかったけど、俺も泣きたい気持ちだったよ。

てことで、この試合で感想を整理しようとしてもちょっと無理。
感情的にきつい作業ですわ。

試合から丸一日経てばまともな観戦記が書けると思ったけど無理です。
今回はこの辺でご勘弁を。

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2011/11/14

2011J2第35節千葉-鳥取(フクアリ)観戦メモ

どんな状況でも、どんな勝ち方でも、
勝利というのはイイもんです。
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11月12日(土) 2011 J2リーグ戦 第35節
千葉 1 - 0 鳥取 (16:03/フクアリ/8,038人)
得点者:56' 米倉恒貴(千葉)
【主審】扇谷 健司【副審】間島 宗一/前之園 晴廣
【天候】曇 18.4℃ 67%
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10月の電撃的な監督交代以降の初勝利。
ちょっと、と言うよりかなり時間が掛ってしまいました。

昨年もそうだったのですが、今シーズンもここぞという所で勝ち点3を奪い取ることが出来ないままの1年だったと思いますが、この日の試合内容も大事な試合で勝ち切れないここ数年のジェフの特徴を90分のダイジェストで編集しているような内容でした。

前半は怪我から復帰したオーロイが先発の1トップで、ファンゲッセルと勇人のボランチとロングボール主体の攻撃をイメージしてしまいましたが、さもあらずで、基本的にボールを繋ぎながらサイドを突く攻撃。
ただ、なかなかボールに触れないオーロイが中盤まで下がってボールをもらう動きが多い中で、そこで釣りだされたCBの裏を突くことがなかなか出来ずにジリジリすることもあったのも事実。
これはオーロイのボール捌きが上手くない事もありますが、そもそも守備的な位置の勇人のパートナーがファンゲッセルだったこと大いに関係があるのかなあと。
まあこの辺の組み合わせというか、選手個々のストロングポイントの活かし方を探し続けて、結局未だによく分からずといった1年だったかなあと考えながら前半45分がスコアレスで終了。

ハーフタイムにオーロイ→大島、ファンゲッセル→村井の2枚代え。
オーロイ、大島は怪我明けという事で、ファンゲッセル、村井は体力的に不安があるという事で、それぞれ90分を分け合う形になったのだろうと思いますが、これもここ数試合のジェフの傾向を見ると妥当な交代策なんだろうなあと思いました。
ただ、試合内容を見ながら臨機応変な戦略を実行するという意味では今後も同じことは継続できないと思いますが・・・

後半はポストプレー職人の大島が1トップに入った事で、前線でタメが出来て攻撃も非常にスムーズになりました。
さらにボールが持てる村井が入った事で、勇人が思い切りよく前線に飛び出す事が出来るようになって、鳥取の最終ラインに有効なプレスを掛ける事ができました。この試合唯一の得点となったPKも、前線からのハイプレスで勇人がボール奪取して、そこからのハーフカウンターでPA内ハンドを誘った形となりました。
恐らくハンドが無くても大島が頭でゴールを決めていたであろうし、その方がチームとして勢いづけたはずですから残念なハンドでした。
選手も得点機会阻止の一発レッドではないかと主審に詰めよってましたので、きっと同じ思いだったのでしょう。

前半から圧倒的にボールを支配している中で、1-0となったわけですから精神的に優位に立てるはずですが、今年のジェフのもう一つの課題はここから。
2点目がなかなか奪えません。
もう1点あれば鳥取の戦意を奪い取ることが出来るのに、最小得点差のまま時間が経過してしまうと、ジェフの選手に不要な焦り生まれ、鳥取の選手に妙な勇気を与えてしまう。
同点をめざして前掛りになり始めた鳥取の隙を突く形で決定的なカウンターのチャンスも2度3度とあったのに、2点目が奪えない状況は見ていて本当にイライラさせられました。
ボールを奪った段階で無理して前へ前へボールを運ぶ必要は全くなく、チェンジオブペースでDFを揺さぶりながら味方の上がりを待ってジワリジワリと嫌らしくゴールを奪ってしまうカウンターを見たいのですがねえ。
ホントこのチームはカウンターが下手くそです。

終わってみるとシュート21本でゴールがPKの1点のみ。
勝ったのにスッキリしない理由はやっぱりここですね。

残り3試合で悲願成就出来るか出来ないかというのもありますが、せめてスッキリとするような試合が見たいという気持は贅沢なのかなあ。

兎にも角にも、残り試合はこのチームの姿をしっかりとスタジアムで脳裏に焼き付ける作業に徹したいと思います。

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2011/10/24

2011J2第32節栃木-千葉(グリスタ)観戦メモ

2011シーズン、リスタート。
残り7試合ですが・・・
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10月23日(日) 2011 J2リーグ戦 第32節
栃木 0 - 0 千葉 (17:03/栃木グ/5,998人)
【主審】西村 雄一【副審】中原 美智雄/村井 良輔
【天候】晴 21.3℃ 89%
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まずは、先週21日に発表された監督交代について。
監督交代の意志決定そのものについては、それを支持するもしないも、クラブとして大博打を打ってでた訳ですから、この博打には絶対に勝たないといけません。
それよりも一番気になるのは、その発表経緯。

水戸戦が19日夜で、スポニチに出たのが21日未明。
クラブ内で監督交代の意思決定が成されてから報道されるまで24時間とちょっとしか時間が経っておらず、その報道を追うかの如くクラブから公式発表があったのが21日昼。
どう考えても、クラブ内にリークした輩が居る事は間違いない。
これまでこのクラブにおいて情報管理を疑うよう事柄は頻繁に起きていましたが、2009年にユナパに移転以降もこのような状況である事は残念でなりませんし、はっきり言って組織として異常です。
こういう所から是正していかないと、スポンサーからの信頼も失墜してしまいますよ。
(すっぱ抜いたのがスポンサー様であることが悲しすぎですが・・・)

さて、試合。

大事な大事な5連戦も連敗スタートの挙句、監督交代で背水の陣となった3試合目は、昇格争いのライバルの一つである栃木が相手。
今回は非常に見辛いうえに目の前に何度もフラッグが見切れるアウェイゴール裏から120%の応援声出しモードでしたので、試合の細かい状況は把握しておりませんが、ハーフタイムでの感想は、

「やっと、まともなサッカーになった・・・」

でした。

栃木の脅威である外国人2トップと水沼にはほとんど仕事をさせず、しっかりと守備を安定させたうえで、ボール回しが不安定な二人のCBをターゲットにしてボールを奪いに行く所はよく出来たと思います。
攻撃に関しても、久保がクサビのボールを受けて捌けるとほぼチャンスとなっていたので、やりたい事は伝わってきました。
ただし、攻撃の精度と迫力がまだまだ足りない。
米倉・深井が抜け出して第1次のチャンスは演出出来ても、そこからの押し上げが足らず淡白な攻撃になっていた印象でした。おそらく前述の「守備の安定」を優先した副作用であるとは思いますが、攻撃でリスクを犯さないとゴールは遠のくばかり。この辺りがチームとして磨き上げなければならない所でしょう。

その他にも、密集した中でのボールキープや繋ぎ、ボール際での強さなど、今シーズンなかなか見る事が出来なかった場面もあって、個々の選手の気持ちが伝わった所は非常に良かったと思います。

でも、残念ながら今は結果が必要な時期。

どんなに醜いサッカーでも、勝てば官軍。結果オーライな時期である以上、勝ち点1ではダメなんです。

短いインターバルで上位チームのライバルである鳥栖、そして徳島の決戦が続きます。

準備出来る時間は非常に限られています。
1分1秒の時間も大事にして、挑みたいところです。

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2011/10/17

2011J2第31節千葉-草津(フクアリ)観戦メモ

あーあ・・・
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10月16日(日) 2011 J2リーグ戦 第31節
千葉 2 - 3 草津 (16:03/フクアリ/8,902人)
得点者:3' 深井正樹(千葉)、44' 後藤涼(草津)、56' 伊藤大介(千葉)、63' 小林竜樹(草津)、88' 萬代宏樹(草津)
【主審】早川 一行【副審】森本 洋司/川崎 秋仁
【天候】晴 24.6℃ 49%
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どうなんだろ。
2-2となった終盤、何とか勝ち点3を得たいと願うのがジェフサポとして極々当然の心境だと思うけど、実は私は全く違う事を願ってました。

「何とか勝ち点1を死守したい」

残念ながら、今のジェフは試合時間が経てば経つほど運動量が減り、クオリティも目に見えて下がってしまう。
かといって効果的な選手交代策もここ数試合は見る事も出来ない。

本来敵の二人のボランチにプレッシャーを与えなければならない大島、米倉、大介の3人がほとんど動けない状況ではセカンドボールも拾えるはずもなく、左右にボールを回されいいように揺さぶらっぱなしでは生きた心地はしませんでした。

この試合は序盤から両チームともDFラインを思いっきり上げて、非常にコンパクトなスペースでの展開となりましたが、草津のボール回しが一枚も二枚も上でした。
FWのリンコンがピッチ中央でクサビでボールを受けてワンタッチで左右に捌くと面白いようにジェフの守備網を抜けてしまう。
対するジェフの攻撃は草津の守備ブロックの外側でボールを回して、ロングボールを入れても大島がCBとボランチに挟まれてボールを触ることも出来ず。深井が何度もDFラインの裏を取る動きを見せても、ボールが出てこない。
あれだけミスをしてくれたGKに「守備はやりやすかった」などと言われてしまう程効果的な攻撃が出来ていなかったということ。

ただ、そんな状態でもセットプレイから2点取ることが出来た。
本来ならばこれでしたたかに勝たなければならないけど、そうならなかったのはチームとして何らかの対応をしなければならない状況でしょう。

3失点目を喫してしまった直後、ピッチに突っ伏して反撃の姿勢を取らなかった選手の姿勢は残念でしたが、その直前まで勝ち点3をめざして全力で闘っていたからこそのリアクションだった事は理解できます。
でも、そんな絶望的な状況でもアホみたいに仲間を鼓舞する選手が一人も居なかったのは寂しい限り。
これまで当blogで何度も記しているように、劇的なゴールを被弾した直後は、最大の反撃チャンス。そこを餓えた野獣の如くゴールを狙う選手が一人も居なかった事が残念でなりません。

幸か不幸か明後日には次の試合がやってきます。
1試合、1分、1秒の価値が爆発的に上がっていく中で、選手一人一人がどのようにプレーをするか。
次の水戸戦で示してくれることを期待します。

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2011/10/11

第91回天皇杯2回戦千葉-島根(フクアリ)観戦メモ

このような試合できっちり勝つことが大事です。
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10月10日(月) 第91回天皇杯 2回戦
千葉 1 - 0 島根 (13:00/フクアリ/3,528人)
得点者:67' 藤本 修司(千葉)
【主審】山内 宏志 【副審】山際 将史/抱山 公彦
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通常KO2時間前にメールでアナウンスされるはずのスタメンが、なかなか発表されずやきもきしている中、やっと1時間前頃に発表されたスタメンを見て驚きました。

「島根のサブにGKが3人もいる!!!」

そこじゃなくて、ジェフのスタメンが新鮮すぎた。
てことで、いろんな意味で楽しみが増えた第91回天皇杯の初戦でしたが、終わってみれば1-0の辛勝。

とにかく前半は酷すぎました。
この日のCBの福元と益山がボールを持っても、出し所が無くて右往左往。
ボランチの俊哉先輩が大きな声を出しながら、ボールを引き受けても前を向けないからビルドアップ出来なくて、結局CBにボールが戻ってくるの繰り返し。
もっと、久保に当てるトライがあって良かったと思うのですが、ミスを恐れてか前半は積極的なプレーが皆無のまま終わってしまった印象でした。
前半で最も活躍したのがGKの大久保というのも複雑な心境でした。

さすがに後半は修正されたか気合いが入ったか、しっかりと久保にボールを当ててそこから左右にボールを展開する攻撃が見られるようになりましたが、そこに辿り着くまで時間がかかり過ぎ。
「みんなが下手すぎて、これじゃサッカーにならないですよ(笑)」
とは試合後の俊哉さんの弁ですが、物凄く正直なコメントです。
でも、今この時点で控え組の課題が明確になった事はチームとして収穫とすべきでしょう。

1週間後から始まるシーズンの行方を占う5連戦に向けて、メンバーがある程度固定された主力組だけでは絶対に闘いきれないはず。
やはりこの試合で出場機会を得た控え組の底上げがなければ、昇格は難しくなってしまいます。

そういう意味で、この試合の唯一の得点が藤本から生まれた事はホント素晴らしいと思いましたし、本人もゴールを決めた直後に見せた渾身のガッツポーズには心が揺さぶられました。

兎にも角にも、数年前ならばJFA会長からクレームがあるくらいの控え組のメンバーで公式戦で結果を出すことが出来た。
これをチームの力に換えたい。
実は毎年恒例で天皇杯初戦はメインスタンドで観戦してましたので、ベンチに入った深井や勇人が必死に控え組のチームをサポートするべく声を出している姿を目の当たりにして、このチームの底力を感じた次第。

大丈夫。
このチームは絶対にやれます。

まずは北関東勢との3連戦、しっかりと勝ち切れるよう、一丸となってぶつかっていきましょう。

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2011/09/27

2011J2第29節千葉-北九州(フクアリ)観戦メモ

勝つって、大切ううう!
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9月25日(日) 2011 J2リーグ戦 第29節
千葉 1 - 0 北九州 (16:03/フクアリ/8,969人)
得点者:16' 竹内彬(千葉)
【主審】福島 孝一郎【副審】長谷 忠志/青山 健太
【天候】晴のち曇 22.4℃ 45%
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前節アウェイ岡山戦で、不格好ながら得た勝ち点3の価値を高めるためにも、是が非でも勝利が欲しかった試合。
シーズンも終盤に差し掛かり、やや忘れがちとなってしまいましたが、今シーズンのジェフの目標は「J1昇格」
最後にJ2の順位表で3位以内に入っていることが目標です。
その為には、昨年失敗したような二兎を追うような事はせず、まずは結果重視、勝ち点を積み重ねる事がトッププライオリティ。
そういう意味では、その目標を改めて認識する試合でした。

北九州は3月の開幕戦でのイメージとはかなり違い、激しく強くボールホルダーに体を寄せる闘い方で、ジェフの攻撃を抑えてショートカウンターを狙うようなサッカーを展開。
中盤ではボランチの木村を中心にワンタッチで鮮やかにボールを繋ぐ場面も見せましたが、ジェフのゴール前でボールが失速。竹内、青木のCB陣を慌てさせるような攻撃まで至りません。

逆にジェフは丁寧に北九州のサイドを突き、そこから得たCKで竹内が強力ヘッド一撃。一度はGKに弾かれるも、再度頭で押し込み先制。

今年のジェフは流れが悪くてもセットプレイで得点出来るのが最大の強み。
JAGSでも野々村氏が指摘していましたが、この場面では最長身のファンゲッセルが治療のためピッチ外に出ていたにもかかわらず、竹内の頭で得点出来ちゃう強さがあります。

前半早い時間帯に待望の先制ゴールを得たら、落ち着いて2点目を狙う攻撃を期待したいところ。
しかし、ここから停滞してしまうのが、昨今のジェフの悪癖。
後半はサイドをケアしてきた北九州をあざ笑うかのように中央突破で攻撃を仕掛け、セカンドボールも支配して2点目も時間の問題かと思ったものの、なかなか入らない。
太田が2度、決定的なシュートを放つもゴールネットを揺さぶることは出来ず。

結局、虎の子の1点を守り切る方針がベンチから示され、アディショナルタイムにはバタバタと危ない場面もありながら何とか時計を進めて試合終了。

決して楽勝ではありませんが、かと言って苦戦した訳でもなく、2点目を取りきれずに妙な汗をかいてしまった試合でした。

本当はあと2、3点くらい取って、得失点差もライバルに肩を並べたい所ですが、今はそんな贅沢は言えません。

兎にも角にも勝ち点3、どんな形でも勝利を得る事のみに集中して、3位以内のポジションを確保する事が大事。

次節は中2日で京都戦。
ここでもしたたかに勝ち点3にこだわって、勝ち切りましょう。

行くぞJ1!

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2011/09/12

2011J2第27節千葉-鳥栖(フクアリ)観戦メモ

む、む、む。。。
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9月10日(土) 2011 J2リーグ戦 第27節
千葉 3 - 3 鳥栖 (19:03/フクアリ/8,680人)
得点者:37' 深井正樹(千葉)、40' 深井正樹(千葉)、45'+2 木谷公亮(鳥栖)、56' ファンゲッセル(千葉)、68' 國吉貴博(鳥栖)、90' 呂成海(鳥栖)
【主審】井上 知大【副審】相樂 亨/前之園 晴廣
【天候】晴 27.4℃ 79%
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いろんな意味でむ、む、む、な試合でした。

3点取っても勝てない、というより終盤に逃げ切るのか、突き放すのか、ベンチのメッセージが無いまま選手が疲弊してチームが機能不全に陥る典型で、素人目にもベンチワークの拙さは否めず、本当に悔しい結果。

でも、そんな事より本当に腹が立ったのは、試合終了後の雰囲気。

具体的に何に腹を立てたのかは当夜のうちにtwitterで吐きまくってますので、ここでは自粛。

ただ一つだけ記したい事は、勝ちたくても勝ちたくても勝てない辛い状況は、選手もサポもグッとこらえて我慢するしかないと思います。

互いに傷つけ合うエネルギーがあるなら、前に向かうエネルギーに変えて、闘志を燃やし続けるしかないでしょう。

私たちはこれまでも十分に悔し涙を流してきました。

まだまだこんな所で諦める訳にはいきません。

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