脱臼しました
いやはや、情けない。
タイトル通り、昨日右肩を脱臼しちゃいました。
という事で、その発生経緯とその後のバタバタを自分の為の記録として記すことにしました。
発生は11月22日(火)6時10分頃。
その日は早朝5時半頃から福島県の寮の近くの公園をランニングしておりました。
実は今年の春ごろからランニングに熱が入りまして、6月以降は毎月100km以上走ることを目標に継続しておりました。今月は週末の天候が悪かったり、体調がイマイチ(深酒が多かった・・・)だったこともあり、目標達成に黄色信号状態でしたので、24日と25日に休暇を貰い5連休としたうえで、22日から27日まで6日連続で10kmずつ走る計画を立てて臨んだ初日でありました。
5時に起床して準備をして5時26分に寮をスタート。
寮→公園が1km、公園内の周回コース(2.8km)を3周して8.4km、公園→寮が1kmの合計10.4kmのコースを6分/kmのペースでゆっくりゆっくり走っておりました。
走り始めた5時半頃はまだ夜明け前で、街頭が無い歩道は真っ暗でしたので慎重に歩を進めておりましたが、東の空が明るくなり始めて路面がはっきり見えてからはちょっとペースを上げて快調なランをしておりました。
そんな矢先の7.4km地点、歩道のほんな小さな凹凸に右足裏が引っかかり上体が前に傾斜して左足を出して踏ん張って更に右足を出そうとしましたが間に合わず、目の前にアスファルト舗装面がどんどん近付いてくるのが分かりました。
同時に両手を前に突き出して右手が着地、その後はそのまま右肩を強く路面に打ちつけながら上体も着地。
実に見事なこけっぷり。
「あーあ、こけちゃった。せっかく上げたペースを取り戻せるかな。」
と直後は思いましたが、立ち上がろうとすると、右肩に激痛が走り立ち上がれない。
何とか左手と左足でバランスをとって立ち上がり歩き始めましたが、右肩が痛すぎて我慢できない。
結局ランニングを中止して歩いて寮に引き返すことにしましたが、時間が経つにつれ右肩の痛みが増してきて、右腕を左手で支えながら何とか寮の部屋まで戻ってきました。
部屋に戻ってからも大変で、まず靴が脱げない。上体を前に倒すと右肩に激痛が走るので垂直に立ったまま手の届く位置まで足を上げて紐を解き、ようやく部屋にあがる事ができました。
そして今度は服が脱げない。結構大量の汗をかいていましたので服を脱ぎたかったのですが、右肩が痛すぎてこれが大変。右腕を動かさないように左手と首をいろいろ動かしながら何とか着替え完了。
ここまで来ると、どんなに鈍感な自分でもかなりやばい状態である事が解ります(笑)
とにかくその日の仕事はキャンセルして病院に行かないとならないと思い、その旨を電話で会社の部下に伝えると車で病院まで連れて行ってくれると嬉しい返事が来たので、街で一番大きな総合病院に連れて行ってもらいました。
病院の整形外科で最初に対応してもらったのが研修医らしき若い医師で、レントゲンのオーダーを出すために状態を確認させて欲しいといろいろ触診してもらいました。
右肩の様々な箇所を触られたり押されたりしましたが、どこも痛くなく、肩を動かすと激痛。まあとにかくレントゲンを取りましょうと曖昧な診断のままレントゲン室に移動。
患部を正確に撮影するため右ひじを直角に曲げて手のひらを上に向けてといった簡単なポーズをとるのですが、それですら痛くて我慢しながらの苦しい撮影となりました。
撮影後再び診察室に呼ばれて入ると、若い医師から開口一番「脱臼してるかもしれませんね」と言われがっくり。
その直後、ベテランの医師が入ってきて「脱臼しちゃったんだ。ずいぶん派手に転んだんだねえ。」と明るく話しかけられながら、「じゃあ、元に戻すからここに横になって。」と指示されて、診察台に仰向けに寝ると、右腕を引っ張りながらゆっくりとバンザイをするような動きで元に戻す作業に取り掛かりました。
「力を入れると筋肉が邪魔して骨が入らないから力は抜いてね。痛かったら痛いと言って。」
と言われましたが、とにかく初めから痛くて思わず力が入っちゃうし、常に痛いから「痛い」というタイミングがわからない(笑)
「あんまり痛いようだと麻酔をかけるけど、そうなると入院しないといけないよ。」
と言われ、「それは困りますううう・・・」とうめきながら、多少の痛みは我慢しろと言われてんだなと察してそこから気合いを入れて肩の力を抜く事に集中しました。
すると、「ゴロ、ゴロ」と2段階の軽い衝撃が走ると「よし、入った」と医師の声。
立ち上がって軽く右腕を動かしてみると、それまでの激痛が嘘のようになく、多少の痛みはあるものの右腕が動かせる範囲が広くなりました。
「ありがとうございました」と初めて落ち着いて辺りを見回すと、外来診察の整形外科の医師がギャラリーで取り囲んでいる事に初めて気が付きました。
話によると、通常の肩の脱臼は前方に外れる事が多いけど、今回の私の右肩は後方に外れていて非常に珍しいケースなんだそうで、その治し方も「初めて見ました」と言われるくらいレアな方法だったらしい。
「いやあ勉強になりました」とギャラリーの若い医師達から感謝の言葉を掛けられ、「あ、いやあ、どうもありがとうございました」と何とも妙な気分になりながら、もう一度確認の為のレントゲン撮影に向かいました。
2度目のレントゲン撮影は最初とは違い楽勝楽勝で、技師から「無事に入って良かったですね」と声を掛けられながら楽しく撮影(笑)
その後の診察で、2度目のレントゲン写真を見ながら「ちゃんと元に戻りました」という医師の言葉に一安心。しかしその直後「でも、骨にひびが入ってるねえ。」と言われまたまたがっくり。
写真を見ると素人の私でさえ直ぐにそれと判る鮮明な黒い線が上腕の白い骨の中心に入ってました。
とりあえず、脱臼をしっかり直すためには最低3週間は右腕を安静にさせて無理に動かしたりしないこと、1度目の脱臼をしっかり治さないと再び脱臼しやすくなるとアドバイスを受けて診察を終了。
その後の経過診療は近所の整形外科で受けなさいと紹介状をいただき、その後湿布を2枚貼って三角巾で右腕を吊る処置をして全てが終了。
病院を出て薬局で薬を貰い終わったのが12時半すぎ。
右肩の痛みが楽になると妙にお腹が空いてきたので、いつも行くラーメン屋に寄ってランチにしましたが、右手が自由に使えないので左手でも食べる事ができそうなチャーハンを注文。
すると、いつも無愛想な店のおばちゃんが右腕を三角巾で吊られている私の姿を見て「スプーンにしようか」と声を掛けてくれて、無性に嬉しい気持ちでスプーンを左手に持ちチャーハンを平らげました。
午後は一旦寮に戻り、ちょっと休んでから入浴。
左手一本で悪戦苦闘しながらの入浴となりましたが、湯船の中で右ひざに大きな擦り傷を発見。脱臼の痛さで気が付きませんでしたが、結構大きな擦り傷があった事を初めてしりました。
翌日から休日でしたので、夕方に身支度を整えて会社に寄り、部下や同僚に何度も状況を説明して、新幹線で無事に東京の自宅に戻る事が出来ました。
5連休の間に、ランニングとゴルフの練習をガッツリやるつもりでいましたので、今回の怪我により全ての予定がキャンセル。
一気に暇になってしまいましたが、まあゆっくりマッタリと過ごしたいと今は気持ちを切り替えております。
週末の味スタで右腕を吊りながらじっとしているジェフサポがおりましたら、適当にバカにしてやってください。。。
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コメント
そのお姿で帰京されたら御家族はさぞ驚かれたことでしょう。どうぞお大事に、安静にしてください。
投稿: matti | 2011/11/23 17:17
ありゃりゃ~マジお辛い体験でしたね~暫くは静養して下さいね!
投稿: 下駄の親父 | 2011/11/23 17:43
>mattiさま
コメントありがとうございます。
ご心配おかけしまして恐縮です。
焦らずゆっくり治したいと思います・・・
>下駄の親父さま
コメントありがとうございます。
しばらく大人しくしてます・・・
投稿: speedster | 2011/11/26 10:25