2010/12/30

天皇杯準決勝鹿島-FC東京(国立)観戦メモ

久しぶりにサッカー観戦を楽しみました。
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12月29日(水) 第90回天皇杯準決勝
鹿島 2 - 1 F東京 (15:00/国立/25,120人)
得点者:39' 平山相太(F東京)、67' 大迫勇也(鹿島)、120'+1 興梠慎三(鹿島)
【主審】佐藤 隆治 【副審】宮島 一代/中原 美智雄
【天候】曇のち晴 10.6℃ 20%
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4日前の準々決勝で死闘の末に福岡を寄り切り勝ち上がったFC東京と、元J王者の鹿島の対戦。
結果は延長戦後半アディショナルタイムに劇的なゴールで鹿島が勝利したのですが、非常に面白い試合でした。

戦前は圧倒的に鹿島が有利であろうと予想したうえで、東京が先制出来れば分からないなあなんて無責任に希望していたのですが、全くその通りの試合展開となり、しかも先制ゴールが平山の美しいバイシクルとなればもう何も言う事はありません(笑)
平山のバイシクルのシュートはクロスバーの下を叩き、辛うじてゴールラインを割って入ったものでしたが、その後にダメ押しで椋原が再度ゴールに押し込まなければ、平山のゴールその物が認められなかった可能性もあった訳で、椋原の隠れたファインプレーであったと思います。

その後、後半開始45分から60分ぐらいの時間帯は完全に東京のペースで、セカンドボールを支配して鹿島の選手を自陣に貼り付けにしてイケイケ状態で攻めていたのですが、結果的にこの時間帯で2点目を奪えなかった事がこの試合の勝敗を左右してしまいました。
さらに、この時間帯のハイテンションサッカーで体力を消耗し終盤の試合運びを難しくしてしまった訳ですが、それはもう仕方のない事で、チームとして2点目を取りにいって取れなかった事として諦めるしかないでしょう。

試合全体を通して印象的だったのは、東京の米本の存在でした。
とにかく危険の芽を摘み取る能力は抜群で、鹿島の選手としては最も嫌な存在だったことでしょう。ですので、延長前半に2枚目の警告で退場してしまったのは残念でした。
まあ、それまで試合を引き締めてくれた貢献度合いを考えると退場してもお釣りがくるくらいでしたので、米本不在のチームの方向性も「守りきる」と明確になったので逆に良かったのかなと。

ただ、惜しむらくは、東京の最後の交代カードが110分リカルジーニョ→大竹だったのですが、個人的に羽生が見たかったなあと。大竹がどのような指示を受けてピッチに入ったのか分かりませんが、一人少ない不利な状況でボールを持った時に何をすれば良いか理解してプレーしていたか、見ていてちょっと疑問だったもんでね。
羽生さんだったら、どのようにプレーしていただろうかとちょっと思ったので・・・

いずれにしても、私の腕時計の表示がちょうど延長後半16分00秒での劇的なゴールで幕を閉じた上質な試合を観戦する事が出来て満足しております。

両チームの皆さま、ありがとうございました。

さて、これでFC東京の2010年シーズンは終了して、来期からは我々とJ2の舞台で闘うこととなりました。
正直、東京とはJ2で対戦したくはありませんでしたが、J2で闘う現実をしっかりと受け入れて互いに頑張りたいと思います。
まあ、この「受け入れる」という事がもっとも難しい事なんですがね(笑)

で、リーグ戦終了後に東京は天皇杯で福岡と鹿島を相手に2試合闘ったわけですが、この2試合は来期のJ2関係者からは大注目を浴びたはず。今年我々がちばぎんカップで注目されたように、既にライバルクラブからの厳しいマークはされ始めているはずです。
確かにこれから多少の選手の入れ替えはあるでしょうけど、大熊監督の志向するサッカーは変わらないでしょうからね。
我々とすれば、J2の中で戦力もサポーターの数も巨大な東京に対して他のライバルチームが攻略にエネルギーを注いでくれれば、ジェフに対するマークが若干緩くなるかなあと希望的観測を持っている次第です(笑)

ということで、2011年も苦しいシーズンになるとは思いますが、ジェフも東京も来年の今頃は笑っていられるように互いに頑張りましょう!
お疲れさまでした。

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2010/12/07

2010J2第38節千葉-徳島(フクアリ)観戦メモ

記念すべきJ2でのラストゲーム・・・とはならず。
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12月4日(土) 2010 J2リーグ戦 第38節
千葉 1 - 1 徳島 (12:33/フクアリ/9,934人)
得点者:53' 倉貫一毅(徳島)、90'+5 米倉恒貴(千葉)
【主審】村上 伸次【副審】宮島 一代/五十川 和也
【天候】晴 15.4℃ 33%
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最終節、12:30キックオフはスカパー様の事情とはいえ早すぎる時刻。
これもJ2の洗礼と諦めて、5時に起床して6時に自宅を出発、電車を乗り継ぎ新宿駅7:19発の特急新宿わかしおに乗車して一眠りするつもりでしたが、巨大なスカイツリーに目を奪われたり、まぶし過ぎる朝日に邪魔されて一睡も出来ないまま8:14蘇我駅到着。
こんな早朝から抽選に並ぶ人などいないだろという勝手な予想に反していつもより若干多めな抽選列に並び、いつも通りに粛々と試合開始までの時を待ちました。

真南からのまったりとした日差しを浴びながら、まったりとしたした空気のままキックオフ。
試合は今年1年間の闘いを象徴するかのようなイライラする展開で、まるで筋書きでも在るかのごとく53分に失点。
サイドからラフに上げられたクロスにファーへ走りこんだ選手に押し込まれ、幸いポストが弾いてくれたと思ったら倉貫に再度押し込まれ・・・

それまで徳島の効果的な攻撃を封じ込めていたのに、ここぞという時に見事に決められてしまう今年の悪癖がそのまま出てしまったような失点でした。
更に、その1点を守りきるために自陣ゴール前を人垣で固める徳島の守備にジェフは悪戦苦闘。
守備ブロックの外側でボールを回すものの、くさびのパスやクロスを入れるタイミングが遅らされ、渾身のシュートも体を張った守備に弾き返され1点が遠く霞む試合展開。
このままジタバタしながら今シーズンが終わってしまうのかと思ったアディショナルタイム、左サイドでセカンドボールを拾った米倉が、そのままドリブルで切れ込みミドルシュート。ボールはゴール前の人垣の上を越えてゴール右隅に吸い込まれ同点。
徳島のGKが一歩も動けないくらい、鮮やか過ぎるゴラッソなゴールでした。
その後30秒程度プレー時間がありましたが、逆転は叶わず同点のままタイムアップ。
最終節で負けなくて良かったと胸を撫で下ろすことしか出来なかった試合でした。

徳島は先制するまでラインを高く保ち、中盤でボールを奪いに来てくれたので、ネット、林、谷澤のフォワード陣には十分過ぎるくらいのスペースがあったのですが、出し手と受け手の息が合わないままDFの背後を突く攻撃は出来ずじまい。前線でボールをキープ出来ない展開の中で、林が低い位置まで下がってボールを運ぶ役割りをしてくれましたが、ここの部分をチームとして誰が責任を持ってやるのか役割りが不明確だったのかなと。本来であれば林は前線で使われる選手であると考えると、チームとしてのチグハグさは否めません。
それとアレックス。アタッキングサードのエリアでボールを持った際、彼の判断の遅さはどうにも見ていて辛すぎます。ボールタッチを2回までと制限したくなるくらい玉離れが悪く、それが周りとの連携不足に輪を掛け、敵に守備機会を与えてしまう。
フィジカルも運動量もボール扱いもレベルの高い選手であるだけに、この試合に限らず、1年間通してチームとして彼を上手く使えなかった事が非常に残念です。

ただ、この試合で希望の光が二つありました。
一つは、ゴラッソな同点ゴールを決めた米倉。途中出場もあって前線で走り回り、左サイドで1対1からDFを置き去りにしたシーンは頼もしい限りでした。シーズン通して怪我や病気に負けないようコンスタントに活躍する事が米倉の課題でしょう。

そしてもう一つは、久保。
現在は明治大学在学中の特別指定選手ですが、早々に来期ジェフへの入団が内定していますので、この試合は本当に貴重な出場機会となりました。
ジェフの中にあって身体のサイズが大きく、動きを見ただけでは東京の平山的なイメージも感じましたが、泥臭くボールを追う姿は巻そのもの。
右からのクロスに頭で合わせた場面と、ゴール前の混戦で右足でシュートを放った場面、2回ほど決定的なチャンスがありましたが、これらをしっかりと決め切れるよう努力を積み重ねて欲しいと思います。

心配していた試合後のセレモニーは特に荒れることも無く粛々と社長、監督、キャプテンの挨拶が行われました。
試合前に伝え聞いた話では、「社長のスピーチについてはまずはおとなしく聞く、そして話の内容によってブーイングするかしないかは自由」とのゴール裏の方針だったそうで、それほど多くのブーイングが無かったということは社長の話に納得したということ・・・なのでしょう。きっと。
私の感想としては、昨年のホーム最終戦、またはFC東京戦での社長挨拶の焼き回しのような印象があったので、もうちょっと別の言い訳があっても良かったのではと思った次第。「理由を分析して・・・」って、昨年も聞いたフレーズですし、何をどのように分析して2011年にどう反映するのかが重要なんですけどね。まあ、社長が一人で「分析」する訳でもないですから、組織として2010年、てゆうか2009年と2010年の反省を如何にして2011年に繋げるか、意気込みだけでも聞きたかったですね。
ついでに工藤キャプテン。原稿丸暗記なスピーチではなくて、自分の率直な気持ちをストレートに話した方が我々の心に響きます。我々よりも選手の方が悔しいに決まってますからね。フクアリにはトップチームの選手だけではなく、ユース、レディース、リザーブスの下部組織の全選手も居たわけですから、プロのアスリートとしての悔しさと来シーズンに掛ける思いを自分の言葉で伝えて欲しかったな。
このような「言葉で自分の考えを他人に伝える」ことが出来ないようだとキャプテンとして、というよりプロのサッカー選手としての資質を疑ってしまうぞ。がんばれ工藤。

と、いろいろ考える事が多かった2010年シーズン最後のフクアリとなりました。

ところで、今シーズンはホームゲーム18試合、フクアリに皆勤することが出来たのですが、その中でずっと欠かさずやり抜いたことがあります。
それが、これ。
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喜作のソーセージ盛りと、Jボールです。

Jボールは夏場に出店自体がお休みだった試合がありましたが、1年間通しておばちゃんとの気さくなトークを楽しませてもらいました。
わたし「今年も最後だね」
おばちゃんA「来年も来るの?」
わたし「もちろん、来るよ!」
おばちゃんB「馬鹿だね(笑)」

愛すべきJボールのおばちゃん、来年はもうちょっと大きめのタッパーを持ってくるからね。良いお年を。

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2010/11/22

2010J2第35節千葉-北九州(フクアリ)観戦メモ

気持ち重視な試合で、気持ち重視で勝った・・・て感じかな。
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11月20日(土) 2010 J2リーグ戦 第35節
千葉 2 - 1 北九州 (19:33/フクアリ/8,381人)
得点者:9' 谷澤達也(千葉)、73' 冨士祐樹(北九州)、90'+3 佐藤勇人(千葉)
【主審】飯田 淳平【副審】岡野 尚士/中野 卓
【天候】曇 13.6℃ 80%
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試合開始早々の流れを見る限り、ここまで劇的な試合になるとは想像出来ませんでした。
北九州の中盤守備が緩く、中後、勇人、工藤が簡単に前を向いてボールが持てると、圧倒的な攻撃が展開され、「今日は何点入るのか」と思ったほど。
しかし、先制点を挙げたあと徐々に試合が落ち着くと、そんな楽勝気分は無くなってしまいました。
その最大の原因は不安定な守備。

相手のシュートやクロスを確実にクリアして欲しい場面で、あらぬ方向にミスキックをしてしまいピンチの傷口を広げてしまったり、自陣から無理にボールを繋げようとして奪われたりと、ヒヤヒヤな場面の繰り返し。
また、11番のスローインがスルーパスのように25番に繋がり一気にGKと1対1を作られるなど、集中力を欠く場面もあったため、早く2点目を入れて試合を決定付けないと大変な事になってしまう・・・と焦りが募る今シーズン何度も経験したいつも通りの試合となってしまいました。
やはり、そんな不安は的中するもので、後半北九州のポストプレーに手を焼いていると、そこからダイレクトパスで美しく繋がれ失点。

ここからジェフは、ネット、林を投入して、とにかくクロスを放り込むパワープレーに転じて、試合終了間際の93分に工藤のクロスを弾き返されたボールを勇人がダイレクトボレー、ボールは左ポストの内側を叩きゴールイン。
今シーズン1勝しかしていない最下位北九州を相手に劇的な勝利で何とか勝ち点3を得て、希望を繋ぎとめることが出来ました。

シーズン終盤である現時点で試合内容がどうのこうの言うつもりはありません。勝てば良いのです。勝てば。
残り3試合は、勝負に徹して1試合1試合全力で臨むことが必要です。
選手もサポも強い気持ちで闘い抜きたいところです。

残念ながら私は時間的な都合上、前橋にも、愛媛にも行くことが出来ません。
次にジェフを応援できる機会は最終節となりますので、その時まで望みが繋がっていることを祈っております。

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さて、ここからは北九州戦のハーフタイムに発生した事件について、私の考えを記します。

北九州戦のハーフタイムにホームゴール裏スタンドにおいて、ジェフの三木社長を批判する内容が書かれた横断幕が数枚掲げられました。

私は、この横断幕を見て非常に不愉快でしたし、絶対に許してはならない行為であると考えています。

ハーフタイム以降、後半試合が始まってからも不愉快な気持ちは治まらず、劇的な展開となった試合も素直に喜ぶことは出来ませんでしたし、負けた試合の後のようにイライラしながらフクアリから帰ってきました。
試合から一夜明けて、この行為に関わった方が意図と目的を釈明したblogを拝見しましたが、私の考えは変わりません。
クラブ運営を憂う気持ちは理解できます。しかし、三木社長を批判する横断幕を試合中のスタジアム内で掲げる行為は理解出来ませんし、絶対に許せません。
ジェフの勝利の為に結束したものをバラバラにするだけです。

サポーターとしてクラブに言いたいこと、訴えたいことがあるならば、自身の名前と身分を明確にしたうえで、面と向かって直接訴えればいい。直接訴えても何も変わらないなら、何度でも繰り返せばよい。
仮に今回の横断幕に書かれている事が正当な内容であったとしても、このような訴え方では、クラブ側は取り合うどころか、迷惑行為を実行した者として対応されるのがオチでしょう。
今回の行為は、クラブのためを思ってやったのでしょうけど、残念ながら百害あって一利なしです。

今は選手もスタッフもサポも、様々な事を飲み込んで残り試合を闘い抜こうとしている大事な時期です。
そんな時に、このような事件が発生した事が本当に残念で、悲しくて、悔しくて、情けなくて・・・

私の考えは以上です。

最終節の試合終了まで、余計な事は考えず、試合に集中して応援頑張ります。

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2010/11/18

天皇杯4回戦FC東京-千葉(味スタ)観戦メモ

そう見えなかったかもしれませんが、実はジェフもメンバー落としてましたけど何か。
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11月17日(水) 第90回天皇杯4回戦
F東京 2 - 0 千葉 (19:00/味スタ/6,403人)
得点者:51' 大竹 洋平(F東京)、59' 大竹 洋平(F東京)
【主審】岡部 拓人 【副審】岡野 宇広/数原 武志
【天候】雨 11.5℃ 83%
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今シーズンはJ2リーグを、予想外の閉塞感の中で闘っていた都合上、例年はどうでもよい大会の位置付けだった天皇杯が唯一希望の光を感じられる試合でした。
ので、平日開催となった今回の4回戦は、仕事は放り投げて休暇を取って味スタに乗り込んだのですが・・・
本当にがっかりな試合となってしまいました。

直前のリーグ戦とスタメンを比較すれば実に9人のメンバーを入れ替えたジェフ。
ただ、いずれのメンバーもそれなりにリーグ戦でも出場している選手達でしたので、それほどフレッシュ感も無くそれなりにやってくれるだろうと思ってました。
唯一久しぶりの登場は、昨年10月の浦和戦以来の公式戦出場となった昇平。
ミリガンが負傷中の中で、ただでさえ人材不足のCB陣ですからしっかりとアピールしてくれるだろうと期待が高まったのですが・・・

結果は、淡々と無抵抗のままの敗戦。
飯田留美さんをはじめ、各所で憤りの嵐が吹いておりますが、全くその通りでして反論の余地はありません。

前線から東京のボールホルダーにプレスを掛けていましたが、いとも簡単にプレスをかわされるとあっという間にゴール前までボールを運ばれ、たちまち大ピンチ。
それでも、高いDFラインを保ちながらギリギリのところで前半は失点を防いでいましたが、後半に防波堤が決壊。
GKからのフィードを青木良太が頭で弾き返したボールが、目の前のソドンヨクにプレゼントパスとなり、そこを起点とされ立て続けに同じような形で2失点。
サイドで粘られた時の、中央の危機管理が全く出来ていない典型例といった形でやられてしまいました。

攻撃は時計が進むにつれ迫力を無くし、後半はシュートまでが遠すぎてイライラしっぱなしでした。

普段は満足に出場機会を得られていない選手がこの時期に公式戦に出る意味は物凄く重いはずなのに、そんな危機意識のかけらも見ることが出来ないまま試合が終わってしまった事は本当に寂しい限り。
そもそもプロとして、こんな試合をしてしまうこと自体が問題ですねえ。

こんなチーム状況だと、肝心のリーグ戦の方も心配になってきますが、そんな事をほざく時間も無く明後日土曜日には試合がやってきます。
戦術とか連携とか、そんなものは今更どうにもならない事は重々承知です。
とにかく気持ち、勝ちたいという気持を全面に出して、選手の皆さんには全力で闘って欲しいと願うばかりです。

私は試合前に本物の天皇杯を見て一気にモチベーションを高めましたが、ジェフの選手もこれを見たらもっと頑張ってくれたかもなあ・・・
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2010/11/15

2010J2第34節東京V-千葉(味スタ)観戦メモ

どうしても勝ちたいチーム同士、気持ちをさらけ出した試合。
こんな試合を約20,000人の一見さんはどのように感じてくれたでしょうか。
またスタジアムに行きたいと思ってくれたら嬉しいです。
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11月14日(日) 2010 J2リーグ戦 第34節
東京V 1 - 2 千葉 (17:04/味スタ/25,110人)
得点者:7' 平本一樹(東京V)、60' アレックス(千葉)、71' 佐藤勇人(千葉)
【主審】松尾 一【副審】安元 利充/大川 直也
【天候】曇 16.3℃ 72%
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もう残り試合全部勝つしかない、と言いながらの3連敗。
私は様々なチャンネルで「最後まで諦めない!」なんて振舞っていますが、正直そんなに気持ちは強くありません。
それでも、次の試合の時間はやってくるし、ましてや会場は自宅から最も近い味スタ。
とにかく目の前の黄色い選手を純粋に応援しようと気持ちを奮い立たせて、味スタに向かいました。

いつもは千葉コールで選手を出迎える試合前のピッチ練習ですが、この日は「江尻千葉!」のコールで始まった光景にグッときながら、選手達の活躍を祈っていたのですが、前半は全く話にならないほど酷いものでした。

東京Vの前線からのハイプレスに苦しみ、ロングボールを蹴ろうにも高く保たれたDFラインにコースを塞がれ、苦し紛れの横パスはラインを割るか、簡単にパスカット。
ビルドアップのビの字も出てこない攻撃で、目の前は真っ暗。わずかな希望の光さえも感じることが出来ない前半でした。

せめてもの救いは前半の失点が1点だけだったこと。
終わってみればこれがこの試合最大のポイントだったと思います。

後半は足が止まり始めた東京Vの助けもあってか、パスが繋がり、セカンドボールも支配して反撃開始。
両SBが高い位置まで攻め上がり、立て続けに2度ゴールネットを揺さぶり逆転成功。
逆転後の長く辛い時間を耐え抜き、4試合ぶりの勝利となりました。

前半と後半で全く違うサッカーとなった訳ですが、これがサッカーの面白さでもあり恐ろしさですね。
当然メンタル的な部分もあると思いますが、伏線となったのが前半での伊藤→米倉の交代でしょう。
とにかく動きまくる米倉に、東京Vの守備陣が手を焼いたのと、後半に警告となってしまいましたがGKと交錯する程の突っ込み。これが東京Vのボール回しを停滞させ、パスミスも誘ったのだと信じています。

試合前、前述のとおりテンションだだ下がりだったのに、この1勝で見事復活。
中2日の天皇杯へのモチベーションも一気に急上昇しております。

残された時間(試合)はわずかでありますが、とにかくベストを尽くすしかありません。
今は、素直に「絶対に最後まで諦めない!」と胸を張って言えますよ(笑)

江尻監督のお父様のご冥福を心からお祈り申し上げます。

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2010/11/07

2010J1第29節FC東京-G大阪(味スタ)観戦メモ

秋晴れの行楽日和の土曜日。
久しぶりにJ1の試合に行ってきました。
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11月6日(土) 2010 J1リーグ戦 第29節
F東京 1 - 1 G大阪 (15:06/味スタ/27,816人)
得点者:20' 大黒将志(F東京)、82' 中澤聡太(G大阪)
【主審】西村 雄一【副審】相樂 亨/名木 利幸
【天候】晴 18.5℃ 41%
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残留争いから早く抜け出したい東京と、独走する名古屋を追撃したくてもチーム状態があまり良くないガンバ。
そんなコントラストがそのまま試合に表れた前半は、激しい東京のプレスにガンバが飲み込まれほぼ東京ペースの45分でした。
その最大の要因はなんと言っても米本の復帰でしょうねえ。
言わずと知れたガンバのキーマンである遠藤、明神を徳永とのペアでがっちり抑えて、前線のイグノと平井の孤立化に成功。
奪ったボールを前線の平山に当てて、石川と大黒がボールを繋いでチャンスを演出。

前半だけ見ると東京の圧倒的な強さが目立つ内容だった訳ですが、そのベースとなったのが1対1での強さでしょう。
それくらい、この試合に掛ける東京の選手達の気迫が凄かった。
でも惜しむらくは、前半でもう1点取れなかったこと。

後半頭からガンバは平井を下げて宇佐美を投入。
早い縦パスをしっかり受けることが出来る宇佐美は東京にとって脅威でしたが、森重や今野の粘り強い守りで頑張り続け、「もしかしたら・・・」と期待が膨らみましたがそうそう甘くは無かったですね。
終盤、CKから中澤に豪快に頭で押し込まれ同点。
その後も、ガンバの猛攻を受け危ない場面が多々ありましたが、アディショナルタイム3分も守りきり試合終了。
両チームにとって、評価の難しい結果となってしまいました。

神戸が仙台に勝っていただけに、東京にとっては痛すぎる終盤の失点でしたが勝ち点1を確保したことを前向きに捉えるしかないですかね。

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2010/11/03

2010J2第32節千葉-甲府(フクアリ)観戦メモ

試合の感想は4文字しかありませんが、観戦記です。
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10月31日(日) 2010 J2リーグ戦 第32節
千葉 1 - 2 甲府 (16:03/フクアリ/13,393人)
得点者:16' パウリーニョ(甲府)、72' アレックス(千葉)、86' パウリーニョ(甲府)
【主審】西村 雄一【副審】手塚 洋/入部 進也
【天候】曇 17.6℃ 81%
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残念。無念。
それだけです。

試合終了後、次男と二人で電車で帰る道中、不意に大学受験で苦しんだ時のことを思い出しました。
私は高校時代、成績的に冗談でも「現役合格」などと言える状態ではありませんで、当然のごとく浪人生活に入ったのですが、しばらくは「浪人すれば何とかなるだろう」という根拠のない楽観のまま無駄な時間を過ごし、再び冬を向かえる頃になってなかなか上がらない点数を目前にして「俺は1年間何をやってたんだろう」と自戒の念に苦しみました。
そんな完全に忘れかけていた20年以上前の思い出が蘇りました。と同時に、何とも言えない恐怖心に飲み込まれ、今日まで凹み続けておりました。

いろいろ言いたい事、思うところはありますが、そのうちの毒の部分についてはシーズン終了まで自分の胸の中にしまっておくことにします。

どんなに凹んでもどんなに打ちひしがれてもリーグ戦は残り6試合もあります。6試合も。
私は最後の最後まで、全力で応援し続けますよ。何かが決まっても決まらなくても。
今のチームが目の前で試合をし続ける限り、何度でも気持ちを奮い立たせて応援します。

このまま負けてたまるか。

あ、ちなみに私は1浪して第一志望校に入りました。

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2010/10/25

2010J2第31節横浜FC-千葉(ニッパツ)観戦メモ

いくら嘆いても悔やんでも負けは負け。
主審や副審、ボールパーソンは何も悪くはありません。
すべて自分が招いた結果です。
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10月23日(土) 2010 J2リーグ戦 第31節
横浜FC 1 - 0 千葉 (16:03/ニッパ球/8,855人)
得点者:43' 西田剛(横浜FC)
【主審】今村 義朗【副審】中野 卓/江角 直樹
【天候】晴 18.4℃ 41%
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手元の時計が49分を過ぎて、横浜FCの選手が力の無いジェフボールをクリアした時、今村主審の両腕が夕闇に沈んだ横浜の空を指した姿がスローモーションで見えました。

何とも言えない激しい焦燥感。

ああ、この光景とこの感覚、以前にも経験がある・・・と考えたら、2008年と2009年のアウェイ大宮戦と似てましたね。

激しい肉弾戦を仕掛けられてたまらずロングボールを蹴らされ、そのボールを奪うと縦ポンで中盤すっ飛ばし攻撃・・・
今シーズンのジェフ対策の教科書通りの試合に持ち込まれても、それを凌ぐ手段もアイディアも無いのがジェフの最大の弱点。
失点シーンも、ジェフの右サイドの裏への縦ポンのボールを19番に根性で追いつかれ、ゴールラインぎりぎりから根性でクロスを上げられ、ゴール前に走りこんだ18番が山口を根性でふっ飛ばしながら、根性でダイビングヘッド。そのボールも根性でポスト内側を叩いて入る、まさしく根性だらけのゴール。
悔しいけれど、前半は根性で負けていた事は認めなければならないでしょう。

後半、頭から谷澤(※横浜FCの運営さん、矢澤にあらず!)を投入して、電光石火の同点ゴールかと思ったらオフサイド・・・
その後もセカンドボールを支配して、完全に守備的になった横浜FCを攻めまくるも決めきれず。
最後は、DF1枚削って太田を投入するスクランブルを見せるも、ゴール前を固める横浜FCに弾き返されるだけで無情に時間だけが進み万事休す。

認めたくはないけど、負けは負け。
勝ち点1も無い完敗。
悔しいけど、現実を受け止めて前を向くことだけを考えないと。

次節は、大一番にしなければならない甲府戦。
イライラの頂点を超えてしまったネットが横浜FC戦の黄紙で、累積8枚目の2試合出場停止。

でも、ジェフには対甲府専用FW、青木孝太がいる。

FC東京とのTGで活躍したと噂されている米倉もいる。

下を向いている暇はありません。
俺たちのホームフクアリで、勝つしかないでしょう。

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2010/10/18

2010J2第30節千葉-水戸(フクアリ)観戦メモ

勝って兜の緒を締めまくれ!
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10月17日(日) 2010 J2リーグ戦 第30節
千葉 1 - 0 水戸 (16:03/フクアリ/10,277人)
得点者:17' ネット(千葉)
【主審】野田 祐樹【副審】二俣 敏明/聳城 巧
【天候】曇 22.7℃ 63%
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5月のケーズデンキスタジアムでは木山監督の奇策とJ2らしい試合展開で、悔しい敗戦を喫してしまった水戸とのリベンチマッチ。
当時、前線で走り回っていた吉原は重症の怪我、奇策の主役だった保崎が出場停止と、リベンジするには物足りない水戸のメンバーであったけど、関係無し。

何としてでもこの試合に勝って、上位陣の精神的圧力を押し上げたいところ。

試合は序盤から、水戸のハイプレスにジェフはボール回しが出来ず、ロングボールを前線に入れてもネットが水戸のCB大和田に封じられ、5月の悪夢がよみがえるかのようでしたが、10分を過ぎる頃には水戸の両サイドを執拗に突いて、水戸の「穴」をこじ開ける作業で打開策を探ります。
そして17分、GKからDFへ繋ぐパスを深井が鮮やかにカット、そのまま前線のネットへクロス。ネットはCB作田を背中で押さえながら頭でゴール右上隅にボールを叩き込み先制!

ネットは見かけによらず空中戦があまり得意では無く、この試合も大和田、作田の両CBを相手に苦戦していた状況でもヘッド炸裂。
いやあ、参りました。天皇杯でのハットトリックは伊達じゃないってことですね。

その後も、キレキレの深井の惜しいシュート等もあり、2点目は時間の問題かという展開ながら決めきれず。
対する水戸の攻撃は、DF陣から中盤でプレスを受けると途端にボール回しが怪しくなり、パスミスを連発。なかなか前線へボールを運べず苦労していましたが、鎌田の不用意な横パスを奪われたのち、大橋のミドルがバーを叩くなど、肝を冷やすシーンもあってなかなか安心出来ない展開が続きます。

後半は、水戸がボールタッチ数を少なくしてダイレクトプレーでジェフゴール前まで攻め上がるなど反撃を見せますが、最後のシュート精度に助けられました。
そして、この試合のポイントの一つとなった水戸の選手交代、73分に森に代わり鶴野が入ると、水戸の右サイドを猛スピードで走りまわられ、アレックス一人では対応しきれず、そのカバーで山口と勇人が手を焼き、セカンドボールを支配され攻め込まれる場面が多くなりました。
おそらく、策士である木山監督が切ったこの試合最大の切り札で、ジェフが最大のピンチの時間帯を迎えることになりましたが、江尻監督は有効な手を打てずジリジリする時間が続くばかり。
結局、78分に伊藤→工藤、85分に倉田代わり、今やジェフのストッパー坂本を投入。工藤が中盤の落ち着きを取り戻し、手を焼いた鶴野に坂本をマッチアップさせる事で、ようやく消火活動に成功。
あともう少しだけ、この交代を早めることが出来れば、これほど苦戦することも無かったような気がしますが・・・

江尻監督は4分のアディショナルタイムの4分経過するころに、ネット→孝太の交代カードを切り、勝利監督らしい仕事で試合を締めくくり。
ちょっとドキドキしましたが、前節に続き1-0のスコアで勝ち点3を得ることが出来ました。

前節の富山戦の1-0勝利に比べると、危なっかしさは少なかったような印象ですが、出来れば2点目3点目を決めて楽に試合を進めたかったところ。
終盤、勇人がボールを持ってカウンターで攻め上がり、3対2の状況にもかかわらずあっさりボールを奪われたシーンがありましたが、それまでの勇人の活躍を見ればあれはあれでしょうがないと思うしかないしなあ。

まあ、勝てば文句は無いのですよ。
今は勝利が全てです。

次節はアウェイで横浜FC戦。
横浜FCは鳥栖での試合で、0-3から4点を奪って一時は逆転する壮絶な試合をしていますが、怯むことなく勝ち点3をめざしてがんばりますよ。

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2010/10/11

天皇杯3回戦千葉-京都(西京極)観戦メモ

上のカテゴリーのクラブに勝つって、気持ちいいね。
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10月9日(土) 第90回天皇杯3回戦
千葉 4 - 0 京都 (13:00/西京極/1,646人)
得点者:9' ネット(千葉)、30' ネット(千葉)、33' 深井 正樹(千葉)、67' ネット(千葉)
【主審】高山 啓義 【副審】大塚 晴弘/大川 直也
【天候】雨 26.2℃ 64%
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13時キックオフの試合なのに、薄暗く雨が降り続いた京都。
前夜から運転してきた車を大宮駅近くの駐車場に入れ、電車で2駅移動して開門後11時過ぎに西京極のスタジアムに到着。
スタジアム内は雨を凌げる場所はトイレだけなので、ポンチョを着用後は選手のピッチ練習開始まで雨に打たれながらじっと座って待つしかありません。これから試合が始まるというワクワク感どころか、テンションがどんどん下がってしまいます。
そんな中でこの日来場した1,646人は本当にサッカーが好きな人なんでしょうね。きっと。

でも、雨の中での応援って、始まると妙なテンションで普段は出さないくらい大きな声が出てしまうんですよ。
たぶん雨でずぶ濡れになって、ほぼヤケクソなんだと思うけど。

そんな状況下で4-0の勝利となれば、もう完全にアホになるほど嬉しくなっちゃうもんです。
いやあ、京都に行って良かった良かった。

さて試合。
天皇杯ということでジェフはどの程度メンバーを変えてくるのかと思ったら、先週の富山戦のメンバーから孝太→ネット、谷澤→倉田、工藤→深井、アレックス→茶野と4人を変更。
特筆すべきはネットと茶野の復帰。茶野は栃木戦での怪我が大事に至らなくて良かったです。
ただ、試合後の勇人のコメントで「孝太が怪我」とあったので、ここがちょっと心配。ネットが体調不良で試合に出れない期間、チャンスを十分に活かしていたので、大きな怪我でなければ良いですが。

対する京都は、ほとんどガチなメンバーだったんですかね。でも、前線から中盤のプレスがほとんど無いので、ジェフのボールが面白いように回る回る。普段のリーグ戦ではなかなか見られないダイレクトパスがポンポンと続いたりと、いい感じで試合を展開。
9分のネットの先制点は、中盤でボールを奪った後の展開が素晴らしかったし、3点目の深井のゴールのきっかけとなったCKを得るまでの展開も非常に良かった。
こんなプレーがリーグ戦でも・・・と思いたいのですが、選手も当然そう思っている事だろうし、そこがJ2の難しいところなんだろうなと。
それと、昨日のような雨でも水溜りが出来ず、ボールが走りまくる素晴らしいピッチコンディションで試合が出来た事も大きいかな。最初は所々が茶色になっているピッチにちょっと不安を感じたのですが杞憂でした。

後半も、モチベーションが下がり始めた京都を攻めまくり、67分、鎌田→勇人→ネットと繋いで4点目ゴール。
その他にも、深井が抜け出してGKと1対1になるなど、決定的なチャンスがいくつかありましたが、決めきれず。

一方、守備の方は結果的に完封しましたが、相手のクロスのミスや枠外シュートに助けられた部分が多く、まだまだ課題は尽きないと思いますが、最後の部分のボールに対する圧力と言うか身体を張ってシュートを防ぐ部分は富山戦に続き良かったところだと思います。
江尻監督も試合後のコメントで話していますが、この部分が結果に繋がっている事はチームとして自信に繋がるし、我々サポにも選手の必死な気持ちとして伝わります。味方がミスしても、相手のゴラッソなプレーで崩されても、最後は勝ちたい気持ちで泥臭く守る部分がJ2で鍛えられたのかもしれませんね。

リーグ戦17位でチーム状態が良くない京都とはいえ、上のカテゴリーのJ1クラブに4-0で勝った事は本当に嬉しいもんです。これが天皇杯の楽しさなんですね。初めて実感できました。

帰りは、雨で冷え切った体を温泉で温めて、再び車で帰ってきました。
先週の富山遠征と合わせて、1週間で約1,800kmの運転でちょっと疲れましたが、試合に勝利しているので全然平気。
チーム同様、私も泥臭くサポート頑張ります。

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