2010J2第38節千葉-徳島(フクアリ)観戦メモ
記念すべきJ2でのラストゲーム・・・とはならず。
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12月4日(土) 2010 J2リーグ戦 第38節
千葉 1 - 1 徳島 (12:33/フクアリ/9,934人)
得点者:53' 倉貫一毅(徳島)、90'+5 米倉恒貴(千葉)
【主審】村上 伸次【副審】宮島 一代/五十川 和也
【天候】晴 15.4℃ 33%
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最終節、12:30キックオフはスカパー様の事情とはいえ早すぎる時刻。
これもJ2の洗礼と諦めて、5時に起床して6時に自宅を出発、電車を乗り継ぎ新宿駅7:19発の特急新宿わかしおに乗車して一眠りするつもりでしたが、巨大なスカイツリーに目を奪われたり、まぶし過ぎる朝日に邪魔されて一睡も出来ないまま8:14蘇我駅到着。
こんな早朝から抽選に並ぶ人などいないだろという勝手な予想に反していつもより若干多めな抽選列に並び、いつも通りに粛々と試合開始までの時を待ちました。
真南からのまったりとした日差しを浴びながら、まったりとしたした空気のままキックオフ。
試合は今年1年間の闘いを象徴するかのようなイライラする展開で、まるで筋書きでも在るかのごとく53分に失点。
サイドからラフに上げられたクロスにファーへ走りこんだ選手に押し込まれ、幸いポストが弾いてくれたと思ったら倉貫に再度押し込まれ・・・
それまで徳島の効果的な攻撃を封じ込めていたのに、ここぞという時に見事に決められてしまう今年の悪癖がそのまま出てしまったような失点でした。
更に、その1点を守りきるために自陣ゴール前を人垣で固める徳島の守備にジェフは悪戦苦闘。
守備ブロックの外側でボールを回すものの、くさびのパスやクロスを入れるタイミングが遅らされ、渾身のシュートも体を張った守備に弾き返され1点が遠く霞む試合展開。
このままジタバタしながら今シーズンが終わってしまうのかと思ったアディショナルタイム、左サイドでセカンドボールを拾った米倉が、そのままドリブルで切れ込みミドルシュート。ボールはゴール前の人垣の上を越えてゴール右隅に吸い込まれ同点。
徳島のGKが一歩も動けないくらい、鮮やか過ぎるゴラッソなゴールでした。
その後30秒程度プレー時間がありましたが、逆転は叶わず同点のままタイムアップ。
最終節で負けなくて良かったと胸を撫で下ろすことしか出来なかった試合でした。
徳島は先制するまでラインを高く保ち、中盤でボールを奪いに来てくれたので、ネット、林、谷澤のフォワード陣には十分過ぎるくらいのスペースがあったのですが、出し手と受け手の息が合わないままDFの背後を突く攻撃は出来ずじまい。前線でボールをキープ出来ない展開の中で、林が低い位置まで下がってボールを運ぶ役割りをしてくれましたが、ここの部分をチームとして誰が責任を持ってやるのか役割りが不明確だったのかなと。本来であれば林は前線で使われる選手であると考えると、チームとしてのチグハグさは否めません。
それとアレックス。アタッキングサードのエリアでボールを持った際、彼の判断の遅さはどうにも見ていて辛すぎます。ボールタッチを2回までと制限したくなるくらい玉離れが悪く、それが周りとの連携不足に輪を掛け、敵に守備機会を与えてしまう。
フィジカルも運動量もボール扱いもレベルの高い選手であるだけに、この試合に限らず、1年間通してチームとして彼を上手く使えなかった事が非常に残念です。
ただ、この試合で希望の光が二つありました。
一つは、ゴラッソな同点ゴールを決めた米倉。途中出場もあって前線で走り回り、左サイドで1対1からDFを置き去りにしたシーンは頼もしい限りでした。シーズン通して怪我や病気に負けないようコンスタントに活躍する事が米倉の課題でしょう。
そしてもう一つは、久保。
現在は明治大学在学中の特別指定選手ですが、早々に来期ジェフへの入団が内定していますので、この試合は本当に貴重な出場機会となりました。
ジェフの中にあって身体のサイズが大きく、動きを見ただけでは東京の平山的なイメージも感じましたが、泥臭くボールを追う姿は巻そのもの。
右からのクロスに頭で合わせた場面と、ゴール前の混戦で右足でシュートを放った場面、2回ほど決定的なチャンスがありましたが、これらをしっかりと決め切れるよう努力を積み重ねて欲しいと思います。
心配していた試合後のセレモニーは特に荒れることも無く粛々と社長、監督、キャプテンの挨拶が行われました。
試合前に伝え聞いた話では、「社長のスピーチについてはまずはおとなしく聞く、そして話の内容によってブーイングするかしないかは自由」とのゴール裏の方針だったそうで、それほど多くのブーイングが無かったということは社長の話に納得したということ・・・なのでしょう。きっと。
私の感想としては、昨年のホーム最終戦、またはFC東京戦での社長挨拶の焼き回しのような印象があったので、もうちょっと別の言い訳があっても良かったのではと思った次第。「理由を分析して・・・」って、昨年も聞いたフレーズですし、何をどのように分析して2011年にどう反映するのかが重要なんですけどね。まあ、社長が一人で「分析」する訳でもないですから、組織として2010年、てゆうか2009年と2010年の反省を如何にして2011年に繋げるか、意気込みだけでも聞きたかったですね。
ついでに工藤キャプテン。原稿丸暗記なスピーチではなくて、自分の率直な気持ちをストレートに話した方が我々の心に響きます。我々よりも選手の方が悔しいに決まってますからね。フクアリにはトップチームの選手だけではなく、ユース、レディース、リザーブスの下部組織の全選手も居たわけですから、プロのアスリートとしての悔しさと来シーズンに掛ける思いを自分の言葉で伝えて欲しかったな。
このような「言葉で自分の考えを他人に伝える」ことが出来ないようだとキャプテンとして、というよりプロのサッカー選手としての資質を疑ってしまうぞ。がんばれ工藤。
と、いろいろ考える事が多かった2010年シーズン最後のフクアリとなりました。
ところで、今シーズンはホームゲーム18試合、フクアリに皆勤することが出来たのですが、その中でずっと欠かさずやり抜いたことがあります。
それが、これ。
喜作のソーセージ盛りと、Jボールです。
Jボールは夏場に出店自体がお休みだった試合がありましたが、1年間通しておばちゃんとの気さくなトークを楽しませてもらいました。
わたし「今年も最後だね」
おばちゃんA「来年も来るの?」
わたし「もちろん、来るよ!」
おばちゃんB「馬鹿だね(笑)」
愛すべきJボールのおばちゃん、来年はもうちょっと大きめのタッパーを持ってくるからね。良いお年を。
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コメント
確かにキャプテンの挨拶マジ場がしらける内容に彼の今シーズンかなりのプレッシャーが??
それよりも不満なのは折角ジェフファミリーの挨拶の中途半端なやり方に苦言を!!
JFL残留を勝ち取ったイレブンの頑張りに対しやっぱりメイン側で一同集結させてガマ様アナウンスをしてくれれば会場全体で労い拍手を送れたのでね!
投稿: 下駄の親父 | 2010/12/07 22:03
臨海競技場でのホーム最終戦対磐田戦。阿部キャプテンの挨拶が思い出されます。涙のあいさつよかったよなぁ。
それに比べて・・・。
投稿: tomato | 2010/12/07 23:46
>下駄の親父さま
コメントありがとうございます。
リザに関しては確かに佐川印刷のロスタイム弾のお陰で劇的なJFL残留が果たせたのですが、胸を張って誇れるものでもないでしょうから先日のやり方がちょうど良かったのではないでしょうかねえ。
>tomatoさま
コメントありがとうございます。
懐かしいですね。2004年の最終節磐田戦。臨海全体が一つになって素晴らしい雰囲気でした。「うちはビンボーです」なんてな当時の社長の馬鹿発言があったり(笑)
今思うと、当時の(泣き虫)キャプテンは自分の言葉で伝える技術は秀逸でしたね。
投稿: speedster | 2010/12/08 07:13
最終戦そんな時間に出発されたのね。脱帽!私は9時出動。(仕事でもないのに)久保君は明治大なので八幡山(京王)グランドで練習されているはず、近所なので見学行こうかと思ったけど朝練らしい。それに江尻さんと同い年のJEFのおばサポが行ってもね~と思い留まりました。あはは~
久保君は容姿はひょろっと気味でネットみたいで
走り方は巻みたいでした。ネットと
巻を足して2で割った感じ。もうちょっとからだの使い方やフィジカルを鍛える必要はあるかもね。でも足技はユースっ子らしさもあって先が楽しみですね。さてセレモニー後社長との話し合いがあったことを知らなかったので帰宅してしまいました。聞きたいことはあったのに!帰宅したらFC東京がJ2仲間になってて驚きでした。
まさか?のJ2留年で来年も草津戦あります。草津のスタジアムグルメは美味でした。食は草津にあり~ってな感想。speedsterさんも次回は行きましょう。
投稿: matti | 2010/12/08 17:46
>mattiさま
コメントありがとうございます。
久保君は来週18日からインカレが始まりますから、応援したいですね。
不本意ながら来年も草津(前橋)に行く機会が出来ちゃいましたので、是非行ってみたいと思います(笑)
投稿: speedster | 2010/12/08 23:06
ご無沙汰しております.J2は日曜日のゲームが多く,フクアリには8試合しか行けませんでしたが(岐阜戦も仕事で行けませんでした),それなりに楽しみました.TVもほとんど見ていないので,これがほぼ全てです.ですが,こちらのサイトは一年通して見させて頂いておりました.
ホームでの柏とのダービーで負けた時,正直,昇格を完全に諦めました.体格でもグループ戦術でも,チーム完成度でも差が大きすぎたものですから.体格の問題は1年通してかなり大きかったのかもしれないと思いました.
何より,サッカーをゲームとして捉えることを忘れて,武道のように己を磨くことに専念してしまったのは本当にまずかったように,少ない観戦数からですが,感じた次第です.
仕事が信じられないほど忙しくなり,来年も日曜開催が多いであろうJ2のスケジュールは,遠距離サポにとっては丁度良いと,自らを慰めております.
社長に対しては,私は取り敢えず信じる方向で見ております.前の社長に対してのような感情を持つのはもうイヤなので.私はウラ事情も良く知らないし,相手もその方が気持ち良く仕事してくれるでしょうからね.
また,よろしくお願いします.
私は昨年から,イラン人がやってる,ドネルケバブを毎回楽しんでいます.今年は結構,肉の量をサービスしてくれましたよ.
投稿: 愛知犬 | 2010/12/08 23:26
>愛知犬さま
コメントありがとうございます。
私も今年のチームの作り方には思う所があります。結果的にミッションを果たすことが出来なかったので、大失敗という事なのですが、結局、組織として優先順位を誤ってしまったのかなと思っています。これは、私の普段の仕事でもあり得る話ですので、教訓としたいと考えています(笑)
社長に関しては私も基本的に応援しておりますし、批判するつもりもないのですが、最近ちょっと元気がないように感じますのでね。状況的に当然かもしれませんが。また目標に向かって立ち上がるために元気を出して欲しいと思っています。
投稿: speedster | 2010/12/09 07:15