高円宮杯ラウンド16千葉U‐18-米子北(夢の島)観戦メモ
シルバーウィーク最終日は夢の島にジェフ千葉U-18の応援に行ってきました。
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9月23日(水) 高円宮杯第20回全日本ユース ラウンド16
ジェフ千葉U‐18 1 - 2 米子北 (13:20/夢の島/1,817人)
得点者:14' 山本大稀(米子北)、41' 岡庭和輝(千葉)、60' 山本大稀(米子北)
【主審】昆 雄大【副審】中山 高志/荒木 友輔
【天候】晴 32℃ 29%
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試合結果は非常に残念でしたが、2チームの特徴がぶつかり合う非常に面白い試合でした。
米子北は専守防衛で攻撃はカウンターという結果重視・現実的サッカー。
対するジェフ千葉U-18は個人技に秀でた選手が多く、ポゼッション志向の現代サッカー。
ジェフの布陣は基本は4‐4‐2。
CBは6番沓掛君(Cap)と4番畠山君、左SBは2番藤谷君、右SBは20番増森君。
中盤のボランチは22番大塚君と7番の板倉君、左SHは8番岡庭君、右SHは5番宮本君。
フォワードは9番奥田君と10番高橋君の2トップ。
しかし、攻撃時にはボランチの7番板倉君が2列目まで上がり4‐1‐3‐2のような形になり、更に両SHが相手DFライン付近まで上がるので、パッと見は4‐1‐1‐4の4トップのような時間帯もありました。
兎にも角にも、試合は序盤からジェフが完全にボールを支配して、米子北の中盤プレスもほぼゼロの中で思い通りにボールを回せていました。
対する米子北は綺麗な3ラインの4‐4‐2。
DFラインを高く保ちながらコンパクトに守り、それでいてジェフ10番の高橋君のスピード勝負にも負けない粘り強い守備が印象的でした。
私自身、完全に予備知識ゼロでジェフの応援モードでしたので、試合が始まってしばらくはジェフの楽勝だろうなと思いながら見ていました。
ところが、そうは問屋が卸さない。
ジェフが惜しいチャンスを潰し続ける中、米子北は虎視眈眈と狙っていたかのようにジェフから奪ったボールを素早く前線の11番山本君の足元にパス。山本君には4番畠山君がぴったりとマークしていましたが、ボールを受ける瞬間に上手く体を入れ替えて一瞬にして、GKと1対1。最後は冷静にGK蜂巣君の動きを見て緩いパスのようなシュートを流し込み先制。
恐らくこれが米子北のファーストシュート。
それまでの試合展開からは全く予想も出来ないゴールが入った感じでした。
その後、ジェフは何とか同点に追いつこうと更に攻撃のペースを上げて、41分、FW10番高橋君の粘りでチャンスを作り、混戦のこぼれ球を8番岡庭が右足で押し込み同点。
ジェフにしてみれば攻めまくりながら、やっと入ったゴール。
これでチームとして落ち着いて勝負できるだろうと思いましたが、米子北はそう簡単な相手ではありませんでした。
60分、またしても米子北11番山本君の個人技で勝ち越しゴールを奪われます。米子北のカウンターを一旦はクリアしながらセカンドボールを11番山本君に繋がれ、その山本君がDFを背にしながら体を反転させて左足で鋭いシュートを放つ本当に素晴らしいゴールでした。
この勝ち越しゴール後、米子北はいきなりスイッチが入ったように前線から中盤のプレスが激しくなり、それまで楽にボールを持てていたジェフもボール回しに苦戦するようになります。
それでも、何とか同点を狙って米子北ゴール前に迫るもゴールすることが出来ず万事休す。
結局、1‐2のまま試合終了。悔しい敗戦となってしまいました。
ジェフとしては、試合を通して米子北のバイタルエリアのスペースを上手く使えなかった事が悔やまれるところでしょうか。7番の板倉君がそこでプレーしようと頑張っていましたが、ボジションがサイドに流れる事が多く、ピッチ中央にぽっかりと広大なスペースが空いたまま試合が展開されている感じでした。
この試合で特筆すべき選手は何と言っても、米子北のFW11番の山本大稀君でしょう。
米子北はボールを奪うと必ず山本君付近へフィードして、あとは彼の個人技で何とかするという感じでした。
逆に言えば、山本君一人にやられたという試合。
そしたら、この山本君に関する記事がちゃんとあるんですね。
是非、ジェフのトップチームに来て欲しい選手です。
そして我がジェフ千葉U-18。
私はこのチームを見るのが初めてで、先にも書いたように予備知識ゼロでこの試合を見たのですが、その中で最も印象に残った選手は、FW10番の高橋君と、左サイドの8番岡庭君の二人。
高橋君は、スピードもテクニックもあるし、前線でタメも作れるので最近流行りのFWタイプという選手の印象でした。是非とも巻の後継者としてトップチーム昇格をお願いしたいところです。
岡庭君はテクニックと攻撃のアイディアはこの試合に出た選手の中で一番輝いていました。
まあ、この1試合しか見ていませんので、他にも良い選手はたくさんいるとは思いますが、是非とも一人でも多くトップチームに昇格できるよう、今後も頑張って欲しいと思います。
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コメント
お疲れ様でした。
きっといらっしゃるだろうな、と思いつつちょっと見渡してみたのですが、あいにく気が付きませんでした。
8番の選手、良かったですね。小柄でしたが、トラップでボールを置く位置がよくて、次のプレーへの移行がスムーズでした。視野も広いし。。。
私の周りのユース好きでは、米子北はちょっとしたブームです。
私自身、グループリーグでFC東京U-18が同組だったこともあり、米子北vs静岡学園をナクスタで観ましたが、途中、シュート3本で3点。観ていませんが、浦和レッズユースにも3-1でした。
FW2人が中盤から良いボールを引き出し、そこから澱みなく繋がる攻撃はかなり意図的なもので、想像以上に整備されているようです。
次は大会屈指のテクニシャン集団、三菱養和が相手。次も勝つようだと、あるいは・・・
投稿: fct fan | 2009/09/25 20:32
>fct fanさま
コメントありがとうございます。
夢の島いらしてたんですね。それにしても暑かったですね。お疲れさまでした。
米子北については、観戦後にその評判の高さに驚いています。
この一試合しか見ていませんが、勝負に徹したトーナメント戦にめっぽう強い典型的な高校部活サッカーという印象でしたが(決して悪い意味ではありませんよ)、島根県という地域性もあってか応援したくなるチームですね。
うちのユースは負けてしまいましたが、是非とも埼スタ目指してがんばってください。
今週末は舎人公園に行くかどうか迷っておりますが、もし現地で見かけたら、今度はお声を掛けてくださいね(笑)
投稿: speedster | 2009/09/25 23:22
>>島根県という地域性もあってか応援したくなるチームですね。
米子北は鳥取県ですよ。
投稿: jo | 2009/09/28 13:26
>joさま
コメントありがとうございます。
失礼しました。ご指摘ありがとうございます。
米子は鳥取県ですね。
今後精進します。
投稿: speedster | 2009/09/28 22:21