Jリーグ第9節浦和-千葉(埼玉)観戦メモ
後半開始直後、斎藤大輔のファールに対して、この日2枚目のイエローカード提示に続きレッドカードが提示された瞬間、浦和サポは勝利を確信し、ジェフサポは「またか・・・」という絶望感で襲われたことでしょう。
しかし、その後の49分間はジェフの選手、サポーターのこの試合に掛ける思いが試される時間となりました。
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5月3日(木) 2007 J1リーグ戦 第9節
浦和 1 - 1 千葉 (14:04/埼玉/57,440人)
得点者:'27 ワシントン(浦和)、'49 水本裕貴(千葉)
【主審】家本 政明 【副審】山口 博司/伊藤 力喜雄
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キックオフ3時間前の11時過ぎにスタジアムに入場し席を確保したものの、日差しがあまりにも強かったためコンコースに避難して体力を温存。13時頃に席に戻るとちょうどメインスタンド屋根の日陰になって、ちょうどいい状態になっておりました。
今日はGKのピッチ内練習からアクセル全開で声を張り上げ、少しでも選手の後押しをしようと必死に応援させていただきました。隣の嫁さんは拍手する手に力が入りすぎたのか、手のひらから出血。それほど、アウェイエリアの空気が高揚し、それが大きなエネルギーとなってピッチの黄色いユニの選手たちに伝わったのだと思います。
試合は、前半はどちらかと言うとジェフのチャンスが多かったと思います。
ジェフのストロングポイントである右サイドの水野に対して、浦和が手を焼いている様子が遠目にもよく窺えました。水野の縦の突破と、タメをつくってからのサイドチェンジで浦和ゴールに迫る場面を演出しますが、いつもの如く最後の仕上げがなかなか上手くいきません。
結局、チャンスを逃し続けて先制されるのはいつものジェフ。攻撃の起点としていた右サイドを深くえぐられ、鈴木啓太と水野が1対1の勝負。と思った瞬間、鮮やかな股抜きで水野は置き去りにされ、斎藤を振り切ったワシントンにクロスを合わされてしまいました。
0-1となった後も、中盤でボールをしっかり動かし浦和の守備のほころびを少しづつこじ開けるような攻撃を繰り返し、水本の惜しいシュートもありながらもこのまま前半終了。
後半の反撃に期待して応援を開始した直後、悪夢のような出来事が。
中盤で奪われたボールをくさびで受けようとしたワシントンに対して斎藤がバックチャージ。この日2枚目のイエローカードで退場。
昨年10月、同じくワシントンに対する結城のファールが一発レッドを出されて退場になった試合に引き続き、この日も10人で闘うことになってしまいました。
こうなると目的は明確になり、まずは専守防衛、チャンスを窺いカウンター。もうこれしかありません。
ボランチの下村をストッパーに下げて、何とか浦和の攻撃を食い止めると、意外と早くそのチャンスがめぐってきました。水野のロングスローを巻が頭ですらして、ゴール前に詰めていた水本へ。「とにかく打て!」というジェフサポの期待に応えるかのように水本の右足から放たれたボールはクロスバーの下側をかすめてゴールネット天井へ突き刺さります。
もう、思いっきり叫びましたよ。「絶対に負けない」というジェフを応援する者全ての強い気持ちが押し込んだかのようなゴールでした。
しかし、そこからはもう攻められる一方。これでもかこれでもかと波状攻撃を受け続け、目を覆いたくなるような絶体絶命の場面もありましたが、体を張ったディフェンスとGK立石の神セーブ、さらにクロスバーと浦和の選手のミスに助けられゴールを守り続けます。
ロスタイム4分の表示が出た時はもう卒倒しそうになりましたが、それでもジェフは集中を切らさずしっかりと守り、落ち着いて時計を進めてタイムアップ、試合終了。
試合結果はドローですが、限りなく勝ちに等しいドローと言っていいでしょう。
いやー本当に選手はよくがんばりました。価値ある勝ち点1です。
しかし、冷静になると次節は斎藤が出場停止となるためディフェンダーをさらに1名失うことになってしまいました。しかも中2日で柏戦、神戸戦、FC東京戦と続くため、怪我人が多い状況に加えて選手のコンディショニングが難しくなってきます。
今日の試合で、市原充喜が2年ぶりに公式戦出場して期待に応えていたように、控えに甘んじている選手にとっては大きなチャンスが必ずあるはずですから、チーム全体でがんばって欲しいところです。さらにサポーターも一丸となってこの苦しい状況を乗り越えるようがんばりましょう。
最後に、今日の私自身の思いと見事にシンクロした光景と出会ったのでご紹介しておきます。
この写真は、このぬいぐるみの持ち主の方のご了承を得て当blogに掲載させていただきました。
持ち主の方、並びに私のわがままな申し出を伝えていただいたご友人の方に心から感謝いたします。
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コメント
浦和戦観戦記UPありがとうございます。大さん退場と言う苦しい展開をしのいで、同点に持ち込み、勝ち点1がついたのは、うれしいですね。
みつきくんも冷静なプレーだったよう。次節
DFは大さん欠場なので、ふんばりどころ、若手に奮起してもらいましょう。昇平君も、チャンスだと思います。
4日のサンケイ新聞にコウキと阿部君のまっちアップの写真、コメントが出てましたが、阿部君は気持ちが優しい子なんだな、と感じてしまいました。自分で、選んだ道を突き進むしかない!激励の意味ですけどね。
投稿: matti | 2007/05/04 16:55
写真ぬいぐるみ『アベュニティ』(阿部+ユニティ)の持ち主です。昨日は直接お返事できず大変失礼致しました。プロフィールを拝読し私と同じ多摩地区在住の30才代の方と知り、勝手に親近感を持ってしまいました。あのフラッグを冷やかしと思う方々もいるのでは?と悩んだのですが、阿部勇樹を応援し始めてから昨日までの約4年間、私の中で彼はとてつもなく大きな存在であり、頭では理解していても心の奥で吹っ切れずにいる自分との決別の意味を込めて製作しました。同じように感じてくださって、とても嬉しかったです。昨日をもって私も正式なJEFサポーターとなりました!!今後も観戦記を楽しみにしております。
投稿: pitt | 2007/05/04 17:49
pittさん、mattiも多摩地区JEFサポです。半年前、多摩地区へ、編入。心強いです!
投稿: matti | 2007/05/04 19:10
mattiさんも多摩地区JEFサポなんですね!ホームでの負け試合は帰り道が途方もなく長いですよね~?! フクアリでは全勝してもらいたいものです(笑)。アウェイのような道のりも仲間が居ると心強いですよね!これからも応援頑張りましょう♪
投稿: pitt | 2007/05/04 22:56
>mattiさま
コメントありがとうございます。
燃えました。久しぶりに(笑)
試合は川崎戦同様、負けなくて良かった的な結果でしたが、今回はいろんな思いが交錯して熱くなりましたよ。
多摩地区から埼スタはフクアリよりも近いので、mattiさんも次回は是非一緒に現場で熱くなりましょう。
>pittさま
はじめまして。コメントありがとうございます。
本当は直接お会いしてお願いしなければならなかったのに、ご親切なご友人に甘えてしまい、ご無礼いたしました。
今年これまで、2/24のゼロックス杯@国立、4/15の柏vs浦和@国立と2回ほど赤い22番を見るチャンスがあったのですが、どうしても足が向かず5/3の埼スタでの直接対決に臨んでしまった次第。
そんな状況下でpittさんのぬいぐるみを現地で発見して、しっかりと決別しなければならないという強い意志を持てたと言いますか、彼と闘う決心と勇気を持てた気がしまして、本当に感謝しております。
ありがとうございました。
同じ多摩地区の方という事で、フクアリまではちょっと距離がありますが共にジェフを応援していきましょう。
今後もよろしくお願いいたします。
投稿: speedster | 2007/05/05 01:42