試合前のピッチ練習後サブの選手が引き上げたあと、選手入場を待つばかりのピッチに置き去りにされたセレッソのウインドブレーカー。
このあと、ジェフのスタッフに拾われ慌ててセレッソスタッフが駆けつけるのですが、なんとなく現在のチーム状況を表した光景でした。
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4月8日(土) 2006 J1リーグ戦 第7節
千葉 2 - 1 C大阪 (15:02/フクアリ/8,770人)
得点者:'3 羽生直剛(千葉)、'7 山岸智(千葉)、'15 西澤明訓(C大阪)
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予定より約1時間遅れて11時に家族4人で自宅を出発。出かける時は快晴のポカポカ陽気で雨の気配は全く無かったのに、西国分寺でホームに入ってきた中央線の車両を見るとワイパーを動かしていました。
「まあ、東京と千葉の天気は違うし・・・」と東の空を見るとぶ厚い雲で真っ暗。天気予報と全然違うやん!と怒ってみても、あとの祭り。13:30に蘇我駅に到着しても外は大きな雨粒が落ちていました。
駅構内のコンビニでビニール傘を買って、スタジアムへ。今日はスタートが遅かったので、いつもと趣向を変えてSA自由席のアウェイ側で観戦することにしてゲートをくぐるとガラガラ。
とりあえず雨が降っても大丈夫そうな1階最後列のピッチ中央寄りの席を確保して、お弁当を広げて食べていたらいつも間にか雲一つ無い快晴に。さっきの雨は何だったの?と思いつつフクアリの雰囲気を楽しんでおりました。
ピッチ練習に選手紹介といつものようにスケジュールが進み、誰もいなくなったピッチを眺めていると、「突然ですが!」というスタジアムDJ蒲田さんの声とオーロラビジョンに映し出された黒地に白文字。おお!いったい何が始まるんだ?と、わくわくしていると「今日もジェフのゴールを見たいですか?」と蒲田さんが煽ってくる。戸惑い気味に「おお・・」と反応すると、「声が小さい!今日もジェフのゴールを見たいですか?」と更に煽り、「うおお!」とフクアリ内が一気に盛り上がってきたところで、今シーズンのホームゲームの全ゴールシーンをオーロラビジョンで映し出しました。(と言っても6ゴールですけど・・・)
この企画、凄くいいですね。これからも続けてもらいたいと思います。
さあ、ホーム初勝利に向けて気合を入れてキックオフ!
序盤からジェフのプレスが効果的で、ボールも繋がっていい感じだと思っていた矢先、クルプニからのパスを前線で羽生が受けて迷わずシュート!ゴール左側のネットが鮮やかに揺れて、いきなり先制!
前節川崎戦の鬱憤を晴らすかのような開始3分でのゴール!「よっしゃ!今日は行ける!」と喜んでいたら、どうやら雨がまた降り出してきたようで、スタンド前方に座っていた人たちが次々と席を立ち始めて、後方の席に移り始めフクアリ全体が一時騒然となりましたが、試合の方はジェフの押せ押せムードで得点の匂いがプンプン漂う中の7分、羽生のスルーパスに何故か右サイド前線に居た山岸が反応して抜け出し、またまたゴール左側のネットが揺さぶられて2点目!
これまでのストレスを一気に発散するかのような怒涛の7分間に、「うわ!すげー!」と狂喜乱舞。
その後もジェフの攻勢は続きましたが、2点差は恐怖のアドバンテージということで、もう1点何とか・・・と願い続けると、15分セレッソのCKのこぼれ玉を西澤に有り得ない変態ボレーで叩き込まれ、たちまち1点差。いやーな雰囲気が漂い始めますが、払拭するかのようにジェフの選手が再び動き始めます。
この日のジェフは鮮やかなパスワークも見られたのですが、それより守備が凄かった。
セレッソの選手の玉離れの悪さもありましたが、ボールホルダーに対して2人で挟み込んで追い込む守備が機能して、セレッソに攻撃の糸口すら与えませんでした。
後半も同じような雰囲気で試合が進みましたが、ジェフの方が決定的なチャンスで決められない悪癖が出始めます。が、対するセレッソも柿本、苔口を投入して、前線の人数を増やしてきましたが、中盤でのミスが目立ちシュートまで持って行けません。
終盤は、坂本や阿部がコーナーでボコボコにされながらもボールキープを粘る執念を見せて、試合終了。
鮮やかな攻撃の前半に対して、バタバタな後半となり、最後はヘロヘロになりながらも何とか念願の勝ち点3を奪ったような試合でした。
形はどうあれ、今は結果を出すことが大事な状況なわけで、反省すべき点はしっかり反省して、次の試合につなげてもらいたいものです。
ついでにセレッソについてちょっとだけ感想を。
今シーズンこれまでジェフの試合を観戦してきた中で、攻撃の迫力というか怖さが一番最小のチームだったような気がします。個人の能力はジェフよりも高いことは試合を見ていても明らかなのですが、チームとしての機能がイマイチという印象を受けました。
それを象徴するシーンが、前半セレッソの右サイドの酒本がスペースを駆け上がりコーナー付近でボールをキープしましたが、ジェフの選手二人に挟まれた場面。ここで他のセレッソの選手が誰も助けに行かず易々とジェフがボールを奪ってしまいました。
他にも中盤で山卓がドリブルで上がっても周りが連動しなかったりと、二人目三人目の動きが絶対的に不足している感じで、敵ながらちょっと心配な状態でした。(まあ、これも勝った故の余裕なのですが・・・)
次は松本で甲府相手に4点取って調子付いている新潟相手のナビスコ杯です。
この相手は個人的に絶対に負けたくないので、フクアリに馳せ参じたいのですが、平日開催はどう考えても無理なので、酒田から携帯を握り締めて念を送ることにします。
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